注目映画紹介:「怪盗グルーの月泥棒 3D」3Dを意識したアトラクション映画 吹き替えに愛菜ちゃん、鶴瓶ら

「怪盗グルーの月泥棒 3D」の一場面 (C) 2010 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED.
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「怪盗グルーの月泥棒 3D」の一場面 (C) 2010 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED.

 米国の映画会社でテーマパークでも知られるユニバーサル・スタジオが、「すべての世代が3Dを楽しむための3D映画」をコンセプトに製作したアトラクション感覚の劇場版3DCG(コンピューターグラフィックス)アニメ「怪盗グルーの月泥棒 3D」が29日に公開される。プロデューサーの一人に「アイス・エイジ」シリーズの名プロデューサー、クリス・メレダンドリさんが名を連ね、彼の製作プロダクション「イルミネーション・エンターテインメント」の長編アニメ1作目として全米でヒット中だ。

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 エジプトのピラミッドが何者かに盗まれた。「世紀の悪党」を目指す怪盗グルーは、お株を奪われた名誉挽回(ばんかい)とばかりに、月を盗む計画を立てる。ところが、その計画に必要な、月を縮ませるための光線銃を、強力なライバルであるベクターに盗まれてしまう。グルーは、光線銃を取り戻すために、ベクターの家に出入りする養護施設の3姉妹の里親になることを思いつく……というストーリー。

 ピラミッドが盗まれたり、月を盗もうと考えたり、荒唐無稽(こうとうむけい)で壮大なお話だからこそ、小難しいことを考えずに楽しむことができる。登場するキャラクターがユニークなのも特徴で、悪人顔ながら実は心優しいグルーをはじめ、彼が引き取るキュートな3姉妹や、グルーの計画に協力する科学者ネファリオ博士と博士が作った「ミニオン」という名のモンキーバナナのような形をした無数の謎の生物など、彼らが一丸となってベクターの鼻を明かそうと奮闘する。

 3Dを意識して作られた作品だからこそ、ジェットコースターに乗って落下したり、ミサイルが飛んだり、ミニオンが空に舞い上がったりと、奥行き感や飛び出し感を最大限に生かす仕掛けがされている。映画館でテーマパーク並みのアトラクションが楽しめる。なお、日本語吹き替え版でグルーの声を担当するのは笑福亭鶴瓶さん。ドラマ「Mother」や映画「ゴースト もういちど抱きしめたい」に出演している子役の芦田愛菜ちゃんが、3姉妹の末っ子アグネスの声で出演している。日本版の主題歌はRIP SLYMEの「Good Times(Bad Times remix)by Y. Sunahara」。29日からTOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル) 

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