伊藤淳史:「涙は最後までとっておく」 ドラマ「モリのアサガオ」ラストスパート

取材に応じた伊藤淳史さん
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取材に応じた伊藤淳史さん

 新人刑務官と死刑囚の友情を描いたドラマ「モリのアサガオ」(テレビ東京系)で新人刑務官・及川直樹を演じている伊藤淳史さんが4日、取材に応じ、死刑囚との心のつながりを描いた作品について伊藤さんは「涙が出てしまうようなお芝居が毎回あるんですが、それは満とのお別れまでとっておこうという個人的な思いがあります」と話し、「クライマックスにむけて、2人の関係の別れはとてもつらいです。あと10話ぐらいあって、全20話だったらいいのにと思います。(最終回まで)回が少ないのでグッと気合を入れてやりたい」と意気込んでいた。

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 「モリのアサガオ」は郷田マモラさんが04年4月~07年4月、「漫画アクション」(双葉社)で連載したマンガで、新人刑務官と死刑囚との交流を通じて、死刑制度のさまざまな問題を描き、07年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した。ドラマは、まるで深い“モリ”のように閉ざされた拘置所で、凶悪犯ばかりの死刑囚舎房に配属された温室育ちの新人刑務官・及川直樹(伊藤さん)が、何の前触れもなく、当日の午前中のうちに執行されるため、自分たちのことを“アサガオ”のようだと称して、いつ訪れるとも分からない死の影におびえながら過ごす死刑囚たちと接するうちに、死刑の是非の間で揺れ動いていく……という社会派エンターテインメント。

 舎房や廊下など、リアルに再現されたセットについて伊藤さんは「今回のセットは、専門の刑務官の監修の下に作られたものなので、入った瞬間に自分が本当の刑務官で、セットじゃなくて本当にそこにいるという感じにさせてくれます」と語った。

 直樹と深いきずなで結ばれる死刑囚・渡瀬満を演じているARATAさんは、同じく死刑囚を演じる柄本明さんや温水洋一さんなどベテランの先輩たちが共演者の笑いを誘って撮影現場を盛り上げているといい、「死が隣り合わせのテーマだから緊張感があります。つらい気持ちで作るのも間違ってはいないと思いますが、そういう現場だからこそ笑顔のある現場を先輩が作ってくれているということが勉強になる」と話し、「残りの3話分で、2人の関係性をしっかり構築させなければいけないことに不安はありますが、伊藤君と詰め合いながら調整してきたんで、思いっきり2人は飛んでいけると思う」と自信を見せた。

 ドラマは毎週月曜午後10時放送。(毎日新聞デジタル) 

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