英作家J.K.ローリングさんのベストセラー小説を映画化し、01年に1作目が登場して以来、多くの人々をとりこにしてきた「ハリー・ポッター」シリーズが、この第7章でいよいよフィナーレを迎える。最終章「ハリー・ポッターと死の秘宝」は2部構成で展開。前作に続いてデイビッド・イェーツ監督がメガホンをとった。
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ついに復活したヴォルデモート卿(レイフ・ファインズさん)。彼が放った「死喰い人」に追われながら、ハリー(ダニエル・ラドクリフさん)は、ロン(ルパート・グリントさん)、ハーマイオニー(エマ・ワトソンさん)とともに、ヴォルデモート卿の魂の断片が収められている七つの“分霊箱”のうち“三つ目”を探す旅に出る……。
個人的にはシリーズの中で最高級の仕上がりだと思う。とはいえ、話が少々複雑で前作までの記憶が薄れていたこともあり、最初からすんなりと物語に入り込めたわけではなかった。それでも引き込まれたのは、アクションやコンピューター・グラフィックス(CG)による大掛かりな仕掛けよりも、ハリーをはじめとするキャラクターの心理面がこれまで以上に意識して表現されているからだ。ハリーたちもすでに17歳。大人になった分、葛藤(かっとう)やねたみといった克服しなくてはならない感情が増えた。それを描くことで物語に奥行きが生まれたのだ。心揺さぶられるシーンも多い。例えば、ハリーが両親の墓参りをする場面、ハリーとハーマイオニーが孤独と恐怖をまぎらわせるためにダンスするシーン、ハリーとロン、ハーマイオニーのきずなの強さを改めて思い知らされる場面などなど……。
観客はまた、作品に従来のハリー・ポッターとは違う何かを感じ取るはずだ。今回、ハリーたちはホグワーツ魔法魔術学校から離れ、外界へと飛び出している。ダンブルドア校長も登場しない。監督も「3人がこんなに無防備で頼りない姿をさらすのはシリーズ始まって以来」と発言している。そんな新鮮さもまた、今作に引き付けられる理由の一つだ。本筋とは無関係だが、ハーマイオニー役のワトソンさんが美しいレディーになっていたのには驚き、月日を感じた。PART2は11年7月15日に公開予定。PART1は11月19日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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