松山ケンイチ:「勉強あるのみ」弓馬の訓練も 大河ドラマ「平清盛」主演に意気込み

「平清盛」で主演する松山ケンイチさん
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「平清盛」で主演する松山ケンイチさん

 12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の主役・平清盛役を演じる俳優の松山ケンイチさん(25)が25日、同局で会見を行った。初めて平安時代を舞台にした芝居をするという松山さんは「(11年)夏からの撮影に向けて今からが勝負だと思っている。もっと努力して勉強したい。使っている弓や刀など勉強しなければいけない部分がたくさんある。今は勉強あるのみ」と話した。

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 平清盛は平安時代末期、武士の一大勢力だった平忠盛の跡を継いで平家を率い、保元の乱と平治の乱の戦いを勝ち抜き、武士として初の太政大臣になり、実質的に天下を握った人物。中国との交易で莫大(ばくだい)な富を握った。

 大河ドラマで平清盛が主役となるのは、1972年の「新・平家物語」以来40年ぶり。本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏の元で育てられ、武士が貴族たちから差別されていた時代に、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国の豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。過去に大河ドラマで清盛を演じたのは辰巳柳太郎さん、仲代達矢さん、金子信雄さん、渡哲也さんの4人で、5人目となる松山さんは最年少。20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。

 既に撮影に向けて勉強を始めているという松山さんは「(平清盛について)今まで描かれてきたものは、すべてではなく一部だと実感した。そういう見えていない部分も僕はどんどん表現していきたい」と意気込み、アンチヒーローとして描かれることの多かった清盛について「そういう部分もあったと思う。ただ描く部分で一人の人間はいい人にも悪い人にもなってしまう。(自分は)いろんな側面を出せたらうれしい」とコメント。

 また松山さんは「その時代に何を大事にしてきたか、何がしていいことで何がしてはいけないことだったか。いまと全く違うと思う。当時の常識、ルール、モラル(を勉強したい)。そして清盛が何を考えて行動していたのか、細かく分析していかないと説明がつかないこともあると思う。じっくりやっていきたい」と話し、クランクインまでに身につけておきたいことを「弓です。とっても大事なシーンがあるので。馬もすごく重要なものだと思っています。訓練の必要があると思います」と話した。

 ドラマは11年夏にクランクイン。松山さんの弓や馬の訓練は4~5月ごろに始める予定という。(毎日新聞デジタル)

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