香取慎吾:「泣いた赤おに」の3DCGアニメに主演 「ヤマト」の山崎監督と11年ぶりタッグ

「friends」のポスター画像。中央はもののけ島にまぎれこんだ人間の子供・小竹、右が赤鬼・ナキの足、左が青鬼・グンジョーの足 (C)2011「friends」製作委員会
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「friends」のポスター画像。中央はもののけ島にまぎれこんだ人間の子供・小竹、右が赤鬼・ナキの足、左が青鬼・グンジョーの足 (C)2011「friends」製作委員会

 「SMAP」の香取慎吾さん(33)が、童話「泣いた赤おに」が原案の3DCGアニメ「friends(フレンズ) もののけ島のナキ」で、主演の“赤鬼”ナキの声を担当することが7日、明らかになった。監督は公開中の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を手がけた山崎貴監督。香取さんと山崎監督は映画「ジュブナイル」(00年)以来、11年ぶりのタッグで、映画は11年12月公開予定。

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 「泣いた赤おに」は、日本のアンデルセンと言われた童話作家の浜田広介(1893~1973年)の童話で、村人と仲よくなりたい赤鬼のために、親友の青鬼がわざと村で暴れて悪者になり、自分を赤鬼にやっつけさせて、村人に赤鬼を信用させる。その後、その計らいが村人に知られないように、青鬼は1人でひっそりと旅立ち、そのことを知った赤鬼は泣き崩れる……という友情物語。「ごんぎつね」や「100万回生きたねこ」「スーホの白い馬」などと並んで、小学校の教科書にも掲載される傑作。

 公開中の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」で、SFエンターテインメント作品に挑んだ山崎監督は、「日本オリジナルのCGアニメができないか?」と同作に取り組んだという。せりふや音楽、歌を先行して収録し、音声や口の動き、表情、演技に合わせてキャラクターの動きや表情を描き起こす「プレスコ(プレスコアリングの略)」という手法を用いて、音声と映像に違和感がない、実写の映像のようなアニメに仕上げた。背景をミニチュアで作成し実写で撮影した上にCGキャラクターを重ね、リアルな3DCGを目指した。山崎監督は脚本も担当し、八木竜一が共同で監督を務める。

 香取さんのほか、青鬼のグンジョー役に山寺宏一さん、幼少時代のナキ、コナキ役に加藤清史郎君、ゴーヤもののけ・ゴーヤン役を阿部サダヲさん、ネコもののけ・ミッケ役をYOUさんが担当する。既に一部のせりふの収録をしたという香取さんは「山崎監督とは約10年ぶりの仕事なので、とてもうれしいです。脚本を読ませていただき、もののけたちに笑っちゃいながらも、最後はしっかり号泣していました。魅力的なもののけたちの中で、自分がどんな赤鬼を演じられているのか、今から興奮しています。3Dアニメということで、一日も早くみなさんの目の前に赤鬼の『ナキ』として飛び出せることを、楽しみにしています!」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)

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