11年春のNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」でヒロインを務める女優の井上真央さんが14日、ロケ地の松本城(長野県松本市)で会見した。昭和13年の“おめかし姿”の黄色のワンピースで登場した井上さんは「撮影初日から、長野で今年初の大雪に見舞われまして、いきなりの洗礼を受けている感じです。本当に、寒いです」と訴えた。井上さん演じる陽子の長兄・春樹役の田中圭さんはゲタに裸足という衣装に耐えかねて足袋を履いて登場。「いつ僕は靴下が履けるのかが一番気になっています。この季節に裸足で、寒いなあ……」としみじみと語り、陽子の初恋の人・川原功一役の金子ノブアキさんは「一日も早く、春樹くんに靴下を!」と報道陣を笑わせていた。
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「おひさま」は、昭和7(1932)年から昭和30年代までの長野県の安曇野と松本を舞台に、おひさまのような明るい希望で照らすヒロイン・須藤陽子(井上さん)が、そばと出会い、人々の心をそばでつないでいく姿を描くドラマで、井上さんは16歳から30代の頭までを演じる。「銭ゲバ」(日本テレビ)、映画「いま、会いにゆきます」などの岡田惠和さんのオリジナル脚本で、岡田さんが脚本を担当する連続テレビ小説は、01年の「ちゅらさん」以来10年ぶり。
今回のロケは9~17日の9日間、長野県内の安曇野市、松本市、塩尻市奈良井で行われ、第1~8週で放送されるシーンを撮影した。この日は、第3週15回(4月13日放送予定)のシーンを撮影。陽子が、筒井育子(満島ひかりさん)と相馬真知子(マイコさん)の親友2人と、春樹と川原の5人で松本城を見学。淡い恋心を抱く川原に手を引かれ、その背中を見つめて、ときめきを深めていく……という内容。
10日に初めて井上さんとのシーンを撮影したという満島さんは「長野は本当に寒くて、3人で温め合っているうちに仲良くなれました」と話した。女学生3人のシーンをすごく楽しみにしていたという井上さんは「ちょっとでも仲良くなれたらと食事して、その後ホテルのロビーでずっと話をしていたりして、距離が縮まったかな」と振り返った。マイコさんは「まだ始まったばかりなんですけれど、いつかドラマが終わっちゃうのが本当に寂しいくらい、本当に(3人組が)大好きになりました」と友情を育んでいるようだった。ドラマは11年3月28日に放送開始。(毎日新聞デジタル)
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