映画「サビ男サビ女」の初日舞台あいさつが15日、東京都内で行われ、女優の桜庭ななみさん(18)、俳優の中村蒼さん(19)、お笑い芸人の友近さん(37)らが登場した。桜庭さんは劇中、お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコさん(31)、白鳥久美子さん(29)とオーバーアクションのダンスを披露。「台本を見てどうなるんだろうと思ったけど、完成したら想像より面白かった。まさか“肉食ダンス”を踊るとは」と吹っ切れた様子だった。
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白鳥さんは「初対面はダンスの練習の時。恥ずかしい振り付けだと思っていたのに、ななみちゃんが思いっ切り踊っててびっくりした」と驚きを語った。川村さんも「ななみちゃんに感化されて、肉離れになるほど頑張った」と振り返った。2人は桜庭さんに「お友達みたいでした」と言われ、大喜びしていた。
「サビ男サビ女」は音楽でいう「Aメロ」や「Bメロ」を飛ばして、いきなり「サビ」から入るような極端で個性的な人々を表す造語。映画は4本のショートストーリーを集めたオムニバス作品で、何が何でも人を励ましたがる女を桜庭さんが演じた「ハゲマシガールズ」(藤田容介監督)、愛のために女性になろうとする男子高生を中村さんが演じた「Boy? meets girl.」(松梨智子監督)、電力会社の社員に友近さん演じる繭子がクレームをつけまくる「くれえむないと」(呉美保監督)、小泉今日子さんがかわいそうな背広姿のサラリーマンに同情して次々に家に連れ込む主婦を演じる「せびろやしき」(関口現監督)で構成されている。
中村さんは女装について「すね毛や腕毛をそったり、家で1人で全身に(脱毛)テープをはって……素に戻るとすごく悲しい。でもつるつるになると気持ちよかった」、友近さんは「普段から『世直しや』と言って文句はバンバン言う。ただ(映画の)後半に出てくるお色気シーンは初めてで緊張した」と話し、それぞれ新境地を開拓したようだった。映画は15日から全国で順次公開。(毎日新聞デジタル)
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