注目映画紹介:「GANTZ」ニノ、松ケンがマンガ原作の映画に挑む アクションにも注目

「GANTZ」の一場面 (C)奥浩哉/集英社 (C)2011「GANTZ」FILM PARTNERS
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「GANTZ」の一場面 (C)奥浩哉/集英社 (C)2011「GANTZ」FILM PARTNERS

 コミックス累計1350万部の売り上げを誇る人気マンガが原作の映画「GANTZ」が29日に全国で公開される。映像化不可能といわれてきたマンガを、二宮和也さん、松山ケンイチさんのダブル主演で映画化。今回の「パート1」に続き、4月には「パート2」が公開される。映画「修羅雪姫」(01年)や「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡」(09年)の佐藤信介監督がメガホンをとった。

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 地下鉄にひかれて死んだはずの青年、玄野計(二宮さん)と加藤勝(松山さん)が、謎の黒い球体「GANTZ」に召還され、“星人”と呼ばれる異形の敵と戦わなければならなくなる。その異常な状況から抜け出そうとあがく彼らの苦悩や葛藤を描き出すSFアクションだ。

 映画開始早々現れる不思議な球体GANTZ。表面が鈍く光るその黒球の中には“玉男”と呼ばれる人間らしきものが入っており、それが置かれたマンションの一室には、全裸の少女が転送されてくる。さらに、ネギ星人にはじまる異形の敵の不気味さと、それらを倒すときのスプラッタームービーかと思うほどのグロテスクな映像……。原作を知らない人にとって、このストーリーと映像はかなりの衝撃だ。

 自分が元の世界に戻るために、あるいは愛する人を生き返らせるために異星人とはいえ生命あるものを殺さなければならないという状況設定も、理不尽でありながら“単なるSF”で済ませられない重みがある。試写の後、原作を知っているらしい男性2人組が、「マンガが完結する前に映画が終わるのか」「マンガとは違う設定が用意されているのか」と話し合っていたが、原作ファンにとっては、そのあたりも興味津々だろう。

 二宮さんと松山さんは、撮影1カ月前からアクションのトレーニングを開始。物語もさることながら、彼らの生身のアクションにも注目したい。 ほかにも、吉高由里子さん、本郷奏多さん、夏菜さん、田口トモロヲさん、山田孝之さんらが出演している。29日からTOHOシネマズスカラ座(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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