ハガネの女:吉瀬美智子主演ドラマ続編決定 ゴールデンで復活

吉瀬美智子さん主演のドラマ「ハガネの女」=テレビ朝日提供
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吉瀬美智子さん主演のドラマ「ハガネの女」=テレビ朝日提供

 女優の吉瀬美智子さん初主演の連続ドラマとして放送された「ハガネの女」(テレビ朝日系)の続編が4月からゴールデン枠に昇格して放送されることが31日、明らかになった。昨年5月から午後11時台の「金曜ナイトドラマ」枠で放送され、サッカーW杯中継と時間帯が重なるという厳しい環境下にありながら、最高視聴率12.7%、全7話の平均でも10.3%を獲得した同作。視聴者からの熱いアンコールの声を受けて、同局系ドラマとしては異例の早さで続編が決定した。木曜午後9時からの「木曜ドラマ」枠で4月にスタートする。

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 吉瀬さんは「去年、私が初めて主演した『ハガネの女』が、今度はゴールデン帯のドラマとなって帰ってきます! 私が演じるハガネという小学校教師が、子供のイジメや学級崩壊、モンスターペアレンツ、小学校のさまざまなトラブルに、体当たりでぶつかっていくお話です。前回に増してハガネの前には強烈な子供たち、保護者たちが立ちはだかります。前回以上に、私も体当たりで撮影にのぞんでいきたいと思います」と意気込み、「職員室にもひと癖もふた癖もあるメンバーが登場し、36歳独身教師の戦いは、ますますヒートアップしていきます。前回見てくださったみなさんも、初めてのみなさんも、楽しんでもらえる内容になっています」とアピールしている。

 「ハガネの女」は、深谷かほるさんがマンガ誌「YOU」(集英社)に連載した人気マンガが原作。マンガは舞台を小学校から中学校に移し11月に再開している。吉瀬さん演じるヒロイン、「ハガネ」こと芳賀稲子(はが・いねこ)は元教師で35歳独身。恋人もなく、貯金も定職もない。前任の小学校を寿退職するも、挙式直前に婚約破棄され、臨時採用で小学校の教師に復帰。どんな試練にもくじけない“ハガネの女”として崩壊する学級に挑む姿を描いたヒューマン・エンターテインメント。独身の30代女性が直面するさまざまな現実を織り込みながら、学園ものとしても、職業ものとしても楽しめる内容に加え、必ずしもハッピーエンドではないリアルさなどが、子育て中の母親層から特に支持を集めたといい、放送終了後から現在まで、番組HPには続編やスペシャルを希望する声が連日のように届き、異例の速さでの続編決定となった。

 「シーズン2」は、一つ年齢を重ね、36歳になったハガネが、またもさまざまな問題に体当たりで挑んでいく。今回の大きなテーマは「差別」。職業や学歴、障害者、国籍、容姿、成績、貧富の差、性別など、大人社会を反映し、子どもの中にも生まれてしまう偏見や差別意識を描く。初回は、国籍や肌の色が違い、外国人の不法滞在者を親に持つ子どもが、ハガネが受け持つ4年3組に転入してきたことから騒動が勃発。差別される側の悲しみや怒りをハガネはどう受け止め、どう子どもたちに伝えていくのか。子どもたちが、知らぬ間に抱いてしまった偏見や差別意識をどう乗り越えていくのかを、ハガネと子どもたちの日々の葛藤を通して、海外ロケにも挑戦しながら描くという。

 ハガネが受け持つ4年3組のメンバーには、大橋のぞみさんらが再集合。前作に引き続き、要潤さん、「バナナマン」の設楽統さん、清水ミチコさんらも出演する。新キャストでは、新たな校長役で高橋克実さん、ハガネをわずらわせる今どきの問題教師役で斎藤工さんが出演するほか、いつも真っ向勝負なハガネに対し、抑制のきいた大人のアドバイスを与える心理カウンセラーを歌舞伎俳優の片岡愛之助さんが演じ、「EXILE」のMATSUさんも松本利夫名義で出演する。

 主題歌は「シーズン2」も「ケツメイシ」が担当し、書き下ろしの新曲で子どもたちとハガネの奮闘を応援する。ドラマ「ハガネの女 シーズン2」4月スタート 毎週木曜よる9時(毎日新聞デジタル)

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