女優の満島ひかりさん(25)が3日、「エランドール賞」の新人賞を受賞、東京都内のホテルで開かれた授賞式に出席した。10年10月に主演映画「川の底からこんにちは」の石井裕也監督と結婚した満島さんは「役者としても人間としてもまだまだ欠けているところの多い人間なんですが、出会いの運が強くて、監督やスタッフさんに輝かせてもらった。自由でいられる場所を与えてもらっている感じです」と話した。受賞について石井監督の反応を聞かれると、満島さんは「(夫とは)基本的にお仕事の話はしない」といい、新婚生活については「風の流れるままに、誠実に向き合っております」と幸せそうに話した。
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受賞について「うれしいけれど、まだよく分かってない」と戸惑う満島さんは「上手にはできませんが、役に生命力を与えるようには心がけています。(いい作品作りのための)わがままはいっぱい言います。街にあふれている声を届けられるような役者になりたい」と今後の夢を語った。お祝いに駆けつけたドラマ「モテキ」の大根仁監督は「この人と仕事したくない人はいないんじゃないか、そんな女優です。満島さんの演技ははるかにこちらの想像を超えている」と絶賛したが、「僕は監督と女優を超えた、このまま付き合ったり結婚したりできるかな、と思っていたら、さっさと他の監督と結婚してしまった」と残念がり、満島さんを困らせていた。
「エランドール賞」は日本映画テレビプロデューサー協会が主催。09年12月から10年11月までの1年間を通じて、最も活躍した新人俳優に贈られる新人賞は、満島さんのほか、吉瀬美智子さん、桐谷健太さん、佐藤健さん、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主演の松下奈緒さんと向井理さんが受賞した。
作品賞は映画「告白」(監督)とNHK大河ドラマ「龍馬伝」が受賞。特別賞は映画「劔「キャタピラー」(若松孝二監督)で日本人として35年ぶりに第60回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞銀熊賞を受賞した寺島しのぶさん、日本放送協会「ゲゲゲの女房」制作チームに贈られた。(毎日新聞デジタル)
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