永山絢斗:父の死乗り越え22歳「感謝でいっぱい」 富田靖子も絶賛 主演ドラマ「遠い日のゆくえ」

ドラマ「遠い日のゆくえ」の発表記者会見に登場した(左から)朝原雄三監督、風吹ジュンさん、永山絢斗さん、富田靖子さん
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ドラマ「遠い日のゆくえ」の発表記者会見に登場した(左から)朝原雄三監督、風吹ジュンさん、永山絢斗さん、富田靖子さん

 俳優の永山絢斗(ながやま・けんと)さんが8日、第3回WOWOWシナリオ大賞の受賞作をドラマ化した「遠い日のゆくえ」の発表記者会見に、共演の富田靖子さん、風吹ジュンさんとともに登場。富田さんから「まっすぐな目を持った、口数の少ない、かっこいい男の子だなと、ときめきました」とほめられ、風吹さんからも「絢斗くんとは同じ事務所なんですが、とてもいい青年に育ったんだな。こんなに男らしくてかっこいいんだということを、このドラマで見ることができた」と絶賛され、永山さんは照れ笑いだった。

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 会見では前日に22歳の誕生日を迎えた永山さんにバースデーケーキが贈られるサプライズも。風吹さんからは「人生は長い。既にいろんなことはあったんだろうと思うけど、これからも頑張って」とエール、富田さんからも「今でも十分すてきなので、このまま永山くんらしく俳優としてのびのびやってほしい。今度はコメディーとかでご一緒したい」とラブコールを送られ、永山さんは「本当に環境というか人に恵まれていると思うし、好きな仕事ができて、こんなすてきなことをしていただいて、感謝でいっぱいです」と笑顔で語っていた。

 永山さんは、ドラマについて「自分自身、感じさせられることや勉強させられることがたくさんあった。いろんなとらえ方ができる作品だと思うので、(作品から)何かを持ち帰ってほしいし、たくさんの人に見てほしい」とアピール。永山さんは、2月に父親を亡くしたばかりで、報道陣からの「もう気持ちは落ち着きましたか?」との質問に「ハイ。ありがとうございます」と回答、「ドラマを見てほしかったですか?」との問いにも「そうですね」と応対していた。

 ドラマは、第3回WOWOWシナリオ大賞で、過去最多となる730編の応募作の中から選ばれた作品(受賞作タイトル「仄かに薫る桜の影で」)を、第1回、第2回に続いて「ドラマW」として映像化。11年前に母親を亡くし、空虚感を抱えて生きる主人公・隆志(永山さん)は、特殊清掃業(孤独死や事故死などが原因と思われる室内の清掃業)で見習いとして働き出す。ある日、孤独死した女性の遺品から日記を見つけ、女性の若かりし日の秘められた思いを知った隆志は、心の揺さぶられるままに、女性の故郷・金沢へと向かい……というストーリー。映画「釣りバカ日誌」シリーズなどを手がけた朝原雄三監督が演出を担当。永山さんのほか、富田さん、風吹さん、寺脇康文さん、三田村邦彦さんらが出演する。放送は13日午後10時の予定。

 また、この日は「第4回WOWOWシナリオ大賞」の授賞式も合わせて行われ、大賞には大阪府出身で俳優、コメディアンの福島カツシゲさんの「エンドロール ~伝説の父~」が選ばれた。福島さんには賞金500万円が贈られ、同作は11年度内にWOWOWでドラマ化される予定。優秀賞には澤美奈さんの「オーバーホール」、多和田久美さんの「猫を探しています」の2編が選ばれ、賞金100万円がそれぞれに贈られた。(毎日新聞デジタル)  

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