青森県を舞台とした初の主演映画「津軽百年食堂」(大森一樹監督)の公開を控えているお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」は19日、同県をはじめ、東日本大震災の被災地となった東北地方に向けた応援メッセージを発表した。中田敦彦さんは「ぼくたちにできることはあまりにも限られていますが、できることを懸命にしていくつもりです。乗り越えていきましょう」と呼びかけ、藤森慎吾さんも「メディアを通じて一人でも多くのみなさんに笑顔と元気を与えられるように、ぼくらができることを懸命にします。必ず希望は見えてきます」とエールを送っている。
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ヒロインを演じた福田沙紀さんも、撮影やキャンペーンで訪れた際に、現地の人々から温かく歓迎されたことを振り返り、「今度は私たちがみなさんの力にならなければならない時だと思う」とコメント。ロケ地となった八戸市の漁港にある鳥居が津波で流されるなど、劇中に登場する土地にも被害が及んでおり、「美しい風景があまりにも変わってしまったことに津波の恐ろしさを痛感しました。映画の中にはみなさんの心の中にある大切な故郷が描かれています。映画を通して、少しでもみなさんの力になれば」と思いを明かしている。
「津軽百年食堂」は、森沢明夫さんの同名小説が原作。明治末期から同県弘前市で100年続く津軽そば店を営む家族の確執やきずなを描くヒューマンドラマで、すべての撮影は同市や八戸市、黒石市など県内で行われ、地元エキストラや、スタッフなど県の全面協力のもと完成した作品。このため、映画の製作委員会は、本作を震災の「復興支援映画」として公開し、その興行収益の一部を日本赤十字社を通じて東日本大震災からの復興のため寄付すると発表した。4月2日から全国順次ロードショー。(毎日新聞デジタル)
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