AKIRA:大河ドラマ初出演「EXILEの鎧捨て勝負」 江の2番目の夫 秀勝の姿を初公開

初公開されたAKIRAさんの劇中の扮装(ふんそう)=NHK提供
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初公開されたAKIRAさんの劇中の扮装(ふんそう)=NHK提供

 女優の上野樹里さん(24)が主演するNHK大河ドラマ「江 姫たちの戦国」に江の2番目の夫・豊臣秀勝役で大河ドラマ初出演を果たすダンスボーカルグループ「EXILE」のAKIRAさん(29)が11日、茶色の着物姿と、陣中で着る小具足をつけた劇中の姿を初公開した。会見でAKIRAさんは「(EXILEの他のメンバー)13人の責任は持ちつつ、現場では役者・AKIRAでいたい。EXILEの鎧を捨てて、ゼロから勝負する。そのスタイルがEXILEスタイル」と話した。

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 「江」は、織田信長の妹・お市と近江の戦国武将・浅井長政との間に生まれた“浅井三姉妹”の三女・江が、波瀾(はらん)万丈の戦国時代をしなやかに生き抜き、江戸時代の幕開けを見届ける様を描くドラマ。江は生涯で3人の夫を持ち、江の最初の夫で尾張の大野城主・佐治一成役を平岳大(ひら・たけひろ)さん(36)、3番目の夫で後の二代将軍・徳川秀忠を「ゲゲゲの女房」で水木しげるを演じた向井理さん(29)が演じる。

 秀勝は秀吉の姉の子で、秀吉の養子。後に関白となる秀次は兄。若くして病死した信長の四男・羽柴秀勝の名と所領を受け継いで、丹波国亀山城主となった後、秀吉の怒りを買って所領を没収され、その後、甲斐を与えられる。江の夫となってまもなく、朝鮮出兵(文禄の役)に従軍し、戦地で病死する。江は秀勝との間に娘の完子(さだこ)をもうけている。ドラマでは江が初めて恋をする相手で、歯に衣着せぬ物言いの快男児として描かれる。後の夫となる徳川秀忠(向井さん)も登場し、江をめぐる人間関係が描かれていく。

 AKIRAさんは、大河出演のオファーを聞いた際を「『来た!』という感じだった。大河ドラマは俳優だったら誰もがあこがれる場所。そこで撮影ができるのは本当にうれしいことだったし、何より背筋が伸びて気合が入りました」と満面の笑顔で振り返った。「EXILE」のリーダー・HIROさんからは「AKIRAなりの本物感でいってほしい」と激励されたことを明かした。また、「おばあちゃんが一番喜んでくれて、感動してくれたので孝行できた」とうれしそうで、放送を見るかと問われると「自分の姿を見るのは照れちゃうんで……。まずはおばあちゃんの意見を聞いてみたい。(祖母に)『よかった』と言われたら見ようかな」と照れ笑いだった。

 秀勝役については「まっすぐかつ豪快で、屈託のない笑顔で江をつつみこむ兄貴肌的な一面がある。自分とリンクする部分は“天然気質”。まっすぐ物事を言っちゃったが故に痛い目を見たりとか怒られたりとか。でも自分は間違ったことはしていない、自分という芯(しん)を持っている方なので共感する」とコメント。「(脚本を手がける)田渕(久美子)さんが描いてくれた秀勝を全うすることが、過去に生きていた秀勝さんが喜んでくれるのではという一心。誠実に一生懸命、『江』の中で今回の豊臣秀勝として生きるだけ。芝居歴が浅いし、小手先で背伸びするのは通用しない。自分なりの初々しさもあるし、背伸びせず、等身大のままぶつかっていくだけ」と力を込めていた。

 秀勝は5月8日の第17回「家康の花嫁」から登場する。(毎日新聞デジタル)

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