注目ドラマ紹介:「JIN−仁」続編 前作で残された謎を解き明かすSF医療ドラマ完結編

「JIN」の一場面=TBS提供
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「JIN」の一場面=TBS提供

 09年10~12月に放送され、高視聴率を記録するなど内外から高い評価を得たドラマ「JIN−仁」(TBS系)の続編が17日からスタートする。

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 「JIN」は、村上もとかさんのSF医療マンガが原作。大学病院の脳外科医だった南方仁(大沢たかおさん)が、幕末の江戸時代にタイムスリップしてしまい、満足な医療器具や薬もない状態で人々の命を救う中、坂本龍馬(内野聖陽さん)や勝海舟(小日向文世さん)ら幕末の英雄と知り合い、歴史の渦の中に巻き込まれていく……という物語。前作は、最高視聴率25.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、海外テレビ番組マーケットのバイヤーが「もっとも購入したい作品」として選ぶカンヌMIPCOM・バイヤーズ・アワードを受賞するなど、国内外で数々の放送賞に輝き、続編は既に80カ国で放送されることが決まっている。

 続編は、人気を集めながら多くの謎を残したまま終了し賛否両論を巻き起こした前作のその後が描かれる。大沢さんや内野さん、小日向さんのほか、ヒロイン・咲役の綾瀬はるかさん、吉原のおいらん・野風と仁の現代の恋人・未来の1人2役の中谷美紀さんら主要キャストは同じ顔ぶれで、新たに歴史上の人物が登場。幕末の重鎮・西郷隆盛役に競泳の元日本記録保持者で、2度の五輪出場経験を持つ俳優の藤本隆宏さん、新撰組局長・近藤勇役は「THE BOOM」ボーカルの宮沢和史さん、十四代将軍・徳川家茂の正室・皇女和宮を黒川智花さん、土佐藩出身の志士・中岡慎太郎役を歌舞伎役者の市川亀治郎さん、蘭学者・佐久間象山役を市村正親さんが演じる。原作にも登場するオリジナルキャラクターの長州藩武士・東修介役は佐藤隆太さんが演じ、仁と龍馬に助けられたことをきっかけに龍馬の護衛となり忠誠心を抱いていく。

 第1話は、仁が幕末の江戸時代に迷い込んでから約2年後。咲の実家を訪ねた仁は、咲の兄・橘恭太郎(小出恵介さん)から、咲の母・栄(麻生祐未さん)がかっけであることを明かされ、縁談を破談にした咲をいまだ許していない栄は、医師に診てもらうよう進言した咲を追い返してしまったと聞かされる。仁は、甘いものが好物の栄を、とあるお菓子で治療しようとする。そんなある日、京から坂本龍馬がやって来て、何者かに襲われ瀕死の状態だという勝海舟の師、佐久間象山を助けてほしいと頼む。「歴史を大きく変えてしまうのではないか」と悩みつつ、仁は龍馬と共に京都入りする……というストーリー。

 放送は、毎週日曜午後9時。初回は2時間5分スペシャルとなる。(毎日新聞デジタル)

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