注目ドラマ紹介:「おみやさん」 渡瀬恒彦主演シリーズ8作目 “京都色”前面に

ドラマ「おみやさん」の1シーン=テレビ朝日提供
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ドラマ「おみやさん」の1シーン=テレビ朝日提供

 シリーズ8作目となる渡瀬恒彦さん主演の人気ドラマ「おみやさん」(テレビ朝日系)が28日からスタートする。渡瀬さん演じる“おみやさん”と櫻井淳子さん演じる部下の七尾洋子との軽妙な大人の会話や、レギュラー陣の息の合ったやりとりはもちろん、美しい春の京都を舞台に、事件の鍵となる証拠品やゲストの職業など、物語にも“京都色”がふんだんに盛り込まれる。

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 「おみやさん」は、石ノ森章太郎さんのマンガが原作のミステリードラマで、02年の第1シリーズスタート以来、これまで7シリーズが放送されている。京都府警鴨川東署資料課の鳥居勘三郎(渡瀬さん)が、迷宮入りした過去の膨大な捜査資料を基に、部下の七尾洋子と未解決事件の真相に迫る……という物語。前作の第7シリーズ(10年4月期)は平均視聴率13.2%(初回は15.4%)を記録。昨年末に放送された単発の2時間スペシャルでも14.1%と好調で、視聴者から「早く第8シリーズを放送してほしい」という声が多数寄せられていた。

 今作もオール京都ロケで、「和傘職人が傘に込めた家族への思い」「京の桜守りとその息子のきずな」といった京都ならではのテーマに挑戦し、事件の鍵となる証拠品やゲストの職業などでも京都らしさを演出。“京都色を前面に押し出したドラマ作り”を打ち出す一方、おなじみの基本設定は変えず、七瀬なつみさん、不破万作さん、相本久美子さんらチームワーク抜群のレギュラー陣が繰り広げる「おみやさん」ならではの世界観も健在だ。

 初回は、過去と現在の事件の背後に浮かび上がる2人の母親の愛と苦悩を描いた物語。京都市内でバイオリニストの秋山由紀恵(筒井真理子さん)が意識不明の重体で見つかり、そばにはピアノの形をしたブローチが落ちていた。海外赴任中の商社マンと結婚し、夫の連れ子・隼人(北条隆博さん)と暮らしていた由紀恵は、4年前までは会社社長の沖田英俊(浅田祐二さん)の妻で、元夫のもとに一人娘の彩音(荒井萌さん)を残していた。おみやさん(渡瀬さん)は、英俊が死亡した3年前の未解決の放火事件を思い出す。放火の犯人は英俊の再婚相手・佐知子(洞口依子さん)ではないかとのうわさも流れていたのだが……。おみやさんは、部下の洋子(櫻井さん)とともに彩音のもとを訪ね……というストーリー。

 放送は毎週木曜午後8時から。主題歌には曽根由希江さんの「HOME」が起用される。(毎日新聞デジタル)

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