ウルトラマン:中国でシリーズ初の映画公開 日本映画で最大規模の1000館以上

中国で公開中の「宇宙英雄之超銀河伝説THE MOVIE」のポスター=円谷プロダクション提供
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中国で公開中の「宇宙英雄之超銀河伝説THE MOVIE」のポスター=円谷プロダクション提供

 45周年を迎える特撮ヒーローもの「ウルトラマン」シリーズで、09年に公開された映画「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説THE MOVIE」が13日から中国で劇場公開されている。中国でテレビシリーズは何度か放送されているが、映画は今作が初めて。現地のタイトルは「宇宙英雄之超銀河伝説THE MOVIE」で、公開館数は1000館以上と中国での日本映画の公開規模としては最大級となる。

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 11日に中国・北京にある大手の映画館、北京首都影院で行われた記者会見とプレミア試写会には、円谷プロダクションの大岡新一社長が招かれた。大岡社長は長く愛されるウルトラマンの魅力を「たとえ宇宙人との交渉が難しくてもあきらめないことや友好を結ぶ心を忘れないことなど、活劇の中に込めた普遍的なメッセージがあるから」と説明した。イベントでは大岡社長の会見のほか、映画のヒット祈願が行われた。記念撮影でウルトラマンゼロが舞台に登場すると、現地の熱狂的なファンからは歓声が上がり、当初予定されていなかったゼロとファンの記念撮影も、ファンの強い要望で実施されるという場面もあった。

 映画は、ウルトラマンの故郷である光の国を舞台に、総勢100体の大怪獣軍団とウルトラ戦士との一大決戦を描く。おなじみのウルトラ兄弟に加え、初登場のウルトラ戦士たちのほか、43年間のシリーズの歴史で初めて姿を現す悪のウルトラマン「ウルトラマンベリアル」も初登場した。大岡社長は「これだけのキャラクターを出すための準備と、さまざまなアクションを撮影するのには相当苦労した。ファンのみなさんに楽しんでもらいたい」と中国のファンに呼びかけた。

 中国での公開に先がけ、北京のほかに12日に広州、公開当日の13日には上海で現地メディアに向けて記者発表が行われた。(毎日新聞デジタル)

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