タワーレコードは3日、アイドルに特化した新たな音楽レーベル「T-Palette Records(ティパレット レコード)」を設立すると発表した。同レーベルから第1弾としてアイドルユニット「バニラビーンズ」、第2弾は新潟のローカルアイドル「Negicco(ねぎっこ)」のリリースが決定している。
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「タワーレコード渋谷店」(東京都渋谷区)では同日、新レーベルお披露目イベントが行われ、同社の嶺脇育夫社長、「バニラビーンズ」と「ねぎっこ」の2組が登場。アイドルが大好きという嶺脇社長は「音楽業界はアイドル全盛なんですが、(AKB48ら)ああいうのを支えるには、(アイドルの)音楽シーンがしっかりしていないといけない」と持論を展開。「音にこだわり、東京だけでなく、地方にもたくさんアイドルがいるので、タワーレコードを通じて発信していけたら」と意気込みを語った。
「バニラビーンズ」の2人は、「アイドルレーベルの第1弾に選ばれて、アイドルって認められたんだって思った。一生アイドルとして頑張ります!」と大喜びで、「Negicco」の3人は「8年間やめないで、頑張ってきてよかった。全国のタワーレコードさんでライブをやってみたい!」と満面の笑みだった。ファンの前で、それぞれ3曲ずつを披露した。
「ティパレット レコード」は、同社が運営するアイドルに特化した専門レーベル。これまで独自の視点やマーケティングで音楽やアーティストを紹介してきた同社のノウハウを生かし、10~20代を中心とした音楽市場をけん引する「アイドル」においても、「音」にこだわったタワーレコードらしい「アイドル・ミュージック」を独自のプロモーションで発信していく。レーベル名の「パレット」には、絵の具を溶き、混ぜ合わせる「パレット」のように、同社をパレットとして、「色鮮やかで、さまざまな色を持つアイドルたちを発掘、発信していく」という思いを込めた。
第1弾の女性2人組アイドルユニット「バニラビーンズ」はレンタル移籍でシングル「天国への階段」(500円)を29日に数量限定で販売。7月20日にはフルアルバム「バニラビーンズ2」(2800円)を全国で発売する。また第2弾として、JA新潟の名産品「やわ肌ねぎ」のPRのために結成されたローカルアイドル「Negicco(ねぎっこ)」も7月20日にミニアルバム「GET IT ON」(1500円)を発売する予定。
同社では、新レーベル発足と2組のアーティストのリリースにあたって、インストアイベントをはじめフリーマガジン「bounce」や「TOWER」、自社のメディアなどで、さまざまな企画を積極的に実施していくといい、今後も多彩なアイドルの発掘、プロモーションを手がけ、「アイドル市場」に注力していくという。(毎日新聞デジタル)