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注目映画紹介:「127時間」 命の限界に迫る孤独な戦い ジェームズ・フランコの名演光る

映画
「127時間」の一場面 (C)2010 TWENTIETH CENTURY FOX

 2月に開催された米アカデミー賞で、作品賞やジェームズ・フランコさんの主演男優賞など6部門でノミネートされた「127時間」が18日から公開される。監督と脚本は、作品賞、監督賞などアカデミー賞で8部門に輝いた「スラムドッグ$ミリオネア」(08年)のダニー・ボイルさん。共同脚本も「スラムドッグ$ミリオネア」のサイモン・ビューフォイさんが担当した、実話に基づくストーリーだ。

 誰にも行き先を告げず、趣味のロッククライミングに出かけたアーロン・ラルストン(フランコさん)。そこで谷底に落ちた彼は、体の一部を岩に挟まれ身動きがとれなくなってしまう。人間の命の限界は127時間。生き抜くための孤独な戦いが始まった……。

 この映画のプロデューサーのひとりは、かつて「運命を分けたザイル」(ケヴィン・マクドナルド監督)という再現ドキュメンタリー映画を製作しており、当初、今作もドキュメンタリー映画として作るつもりだったという。ところがボイル監督からドラマ仕立てでの映画化を提案され、それに乗ったことが、おそらく吉と出た。ドキュメンタリーとして撮っていたら、これほどまでに観客の心をつかむことも、話題になることもなかったのではないか。

 冒頭から画面分割を使った疾走感たっぷりの映像に引き込まれる。フィルム用、スチール用、デジタルと3種類のカメラを使い、見せ方に変化を持たせ、観客を飽きさせない工夫もしている。さらに印象的なのは、フランコさん演じるアーロンが終始笑っているように見えること。その笑顔は、後半大きな意味を持つ。アカデミー賞ノミネートも納得の名演だ。18日からTOHOシネマズシャンテ(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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