南沢奈央:初のがさつな役に家族が「反抗期が来たのか」と心配

国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」のアワードセレモニーに登場した(左から)常盤司郎監督、濱田龍臣君、南沢奈央さん
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国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」のアワードセレモニーに登場した(左から)常盤司郎監督、濱田龍臣君、南沢奈央さん

 女優の南沢奈央さん(21)が26日、東京都内で行われた国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011」のアワードセレモニーに登場した。映画祭のために製作された短編映画「皆既日食の午後に」(常盤司郎監督)で、金色のメッシュを入れた髪形で、子役の濱田龍臣(はまだ・たつおみ)君(10)のママ役を演じた南沢さんは、「言葉遣いが荒いような、がさつな役は初めてでした」と告白。「自宅でセリフの練習をしていたら、21にもなって反抗期が来たのかと家族に心配されました」と振り返り、会場の笑いを誘っていた。 

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 アワードセレモニー前のレッドカーペットには、南沢さんや濱田君をはじめ、櫻井淳子さん、「旅シヨーット!プロジェクト」審査員のセイン・カミュさん、「ストップ!温暖化部門」審査員の石原良純さん、黒谷友香さん、歌手活動を休養中の大黒摩季さんや叶美香さんなどが登場した。

 「皆既日食の午後に」は、常盤監督が越智志帆さんによるソロユニット「Superfly」の楽曲「Ah」を基に作られた「ミュージックShort部門」の特別製作作品。21年ぶりの皆既日食が訪れようとしている夏の午後、窓際で退屈そうに外を眺める少年(濱田君)の視界に、窓ガラスを割り、隣の家に入っていく男(新井浩文さん)の姿が……。その家に荷物を届けるため、車を走らせる宅配の中年男(田口トモロヲさん)と無愛想なバイト娘(南沢さん)。太陽と月が重なるように、小さな悩みを抱えた登場人物の心が重なった瞬間、21年ぶりの贈り物が届こうとしていた……というストーリー。

 濱田君は、「足にギプスをつける役で、重くて(ギプスをつけたまま)トイレに行こうとしたらちょっとしたでっぱりのところに左足をぶつけてしまい、痛かったです」と苦労を明かした。常盤監督は、「Superflyさんの楽曲を聴いたときに、賛美歌を想像したんです。賛美歌と言えば教会。日本的な教会をイメージしたときに、皆既日食で撮ってみようと思った」と説明した。

 同映画祭は今年で13回目。過去最多の4200本以上の作品が集まり、コンペティションでは23の国と地域から厳選された68作品を上映。公式審査員である映画監督の犬童一心さん、俳優の小澤征悦さん、女優の菊川怜さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、プロデューサーのジョージナ・ポープさんによって、優秀賞が選定され、各部門優秀賞の中からスイス出身のニコラス・シュタイナー監督の「ヘルムートの誕生日」がグランプリに輝いた。16日に東京・渋谷の表参道ヒルズ「スペース オー」で開幕し、新宿、原宿、六本木や横浜市など首都圏の映画館計5会場で短編映画約100本が上映された。(毎日新聞デジタル)

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