ボクシング:下田昭文 日本人初、米本土で防衛戦「ワクワクして胸が熱くなる」 WOWOWで生中継

初の防衛戦に臨む下田昭文選手 写真:下田昭文
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初の防衛戦に臨む下田昭文選手 写真:下田昭文

 ボクシングのWBA世界スーパー・バンタム級王者、下田昭文選手(帝拳)は10日(日本時間)、米ニュージャージー州「ボードウォーク・ホール」で初の防衛戦に臨む。対戦相手は19戦全勝(10KO)でランキング1位まで上りつめたホープのリコ・ラモス選手(米国)で、日本人王者初の海外防衛戦への意気込みを、試合を10日午前10時55分から生放送するWOWOWのインタビューで語った。(毎日新聞デジタル)

ウナギノボリ

 −−ボクシングを始めたきっかけは?

 中学のころ、ボクシングがはやっていました。それで、よくボクシングごっこをやっていて、高校受験のストレス発散のような感じで始めました。

 −−当時好きだった選手は?

 中学のときはあまり見ていませんでした。子供のころは、辰吉丈一郎選手とか、畑山隆則選手などの試合を見た記憶があります。特にあこがれの選手はいませんでした。

 −−これまでのボクシング人生でのターニングポイントは?

 2度の負けと1度の引き分けです。最初の敗北は、12連勝していて、13戦目で負けました。練習は追い込んで、ちゃんとやらなければいけないなと思いました。

 −−2敗目を喫したのは、日本タイトルを獲得した後ですよね。

 自分のボクシングがすごく雑で、もっと真面目に謙虚にやらなければならないと感じました。また、2敗目の次の試合で、相手は黒人選手。やったことがないリズムで、引き分けになった瞬間に「海外で練習しないとまずい、すべてをかけなければいけない」と思いました。

 −−海外に行って変わったことを教えてください。

 精神的に強くなったと思います。

 −−そこから世界タイトルを取るまでの過程はどうでしたか?

 全部をかけて一生懸命やって、やれることを100%やろうと思い始めました。

 −−理想のチャンピオン像は?

 一度の人生ですし、ボクシングほど夢中になれるものは、ほかにないと思うので、ボクシング界に名前を刻めるようなチャンピオンになりたいです。

 −−過去のチャンピオンで理想としている選手は?

 シュガー・レイ・レナード選手(米)のボクシングスタイルはすごく好きです。ボクシングのいいところが詰まっている人だと思います。スピードがあって足が使えるし、見ていて楽しい、華もあるし、格好いいなと思います。恐れ多いのですが、自分のトランクスには、初めての敗戦の後から「SUGAR」という刺しゅうを入れています。

 −−現役の選手で目標とする選手はいますか?

 お手本にしやすいのはマニー・パッキャオ選手(フィリピン)です。同じサウスポーですし、頭を振って、手数も出して、打ってサイドに回るボクシングスタイルはとても勉強になります。

 −−今回の初防衛戦の対戦相手リコ・ラモス選手の印象は?

 スピードがあって、遠い距離からでも1発、2発と打ってくる。一発もらったら危ないかなと思っています。

 −−防衛戦への意気込みは?

 日本人初のアメリカ本土での防衛戦になるのでとても楽しみです。恐怖感もありますが、練習にもいい集中力で臨めているので、何があっても必ずやりきろうと思っています。必ず勝ちたいです。

 −−ファンにどんなところを見てほしいですか?

 世界戦の前あたりから冷静に戦うことを意識しているので、スピードと本能的な勘みたいなところです。一戦一戦に人生をかけているので、そういう強い気持ちも感じてほしいです。

 −−初防衛戦をアメリカでやることについては?

 緊張する部分もありますし、ワクワクして胸が熱くなる感じが半分半分です。本場アメリカで自分のボクシングを見せて、「東洋にも日本にもすごいのがいるんだ」と思わせたいですね。

 −−日本ボクシング界を引っ張っているという思いはありますか?

 自分が先頭を切れるのなら、いい結果を残したいですし、これからの日本のボクシングのためにもしっかりやりたいです。日本のボクシング人気を上げたいという気持ちも強いので、一生懸命やりたいです。

 −−これからの目標は?

 一つ一つ決められたことをクリアして、世界に誇れるような選手になりたいです。チャンスがくればビッグネームの選手ともやってみたいです。

 −−今後のボクシング人生については?

 少しでも長くいいボクシング人生を歩みたいと思っています。今はボクシング以外のことは全く考えてないので、一日一日を悔いのないようにやりたいと思います。

 ◇「下田昭文 初防衛戦 in USA」WBA世界S・バンタム級タイトルマッチ 下田昭文(帝拳)/WBA世界S・バンタム級チャンピオン対リコ・ラモス(アメリカ)/WBA世界S・バンタム級1位

 10日午前10時55分~(生中継)

 11日午後8時~(リピート)

 15日午後2時~(リピート)

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