入江甚儀:「今後、絶対にこの現場を思い出す」 初主演ドラマ「金魚倶楽部」会見

「金魚倶楽部」会見に登場した(左から)刈谷友衣子さん、入江甚儀さん
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「金魚倶楽部」会見に登場した(左から)刈谷友衣子さん、入江甚儀さん

 現役高校生の椿ハナさんの書いたケータイ小説をドラマ化した「金魚倶楽部」(NHK総合)の会見が9日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われ、主人公・柊ハル役の入江甚儀さんとヒロイン・春川こと役の刈谷友衣子さんが登場。同ドラマで初主演を務めた入江さんは「自分のいいところとか悪いところが分かってすごく勉強になった。僕が今後お芝居をやらせていただく中で、絶対この現場を思い出すほど、すごく影響されています」と振り返り、「ハルだから感じられる恋愛とか友情をこのドラマで感じていただければと思います。ハルにとっての幸せが何かを感じていただけたらうれしい」と胸を張ってドラマをアピールした。

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 「金魚倶楽部」は、ケータイ小説サイト「魔法のiらんど」で発表され、読者の高い支持を得た作品に贈られる「iらんど大賞」のNHK賞受賞作。女の子にも進学にも興味を持てず、日々を無為に過ごすハルが、いじめを受けている後輩の女子生徒・春川ことに手を差し伸べ、2人だけの部活「金魚倶楽部」を作る。2人は次第に「金魚倶楽部」を心のよりどころにするようになるが、ことへのいじめがエスカレートして……という物語。放送では、1話20分のドラマ後に視聴者のメッセージを紹介する9分間の生放送コーナーを設ける。

 約1200件以上の応募の中から主役に選ばれた入江さんは「いろいろ考えすぎて縮こまっていたんですが、それがハルの一歩踏み出せないという気持ちをどこかにリンクする部分があったのかな」とオーディションを振り返り、「監督と話していても、役作りをしろと要求されていない。どちらかというと、現場で(監督や共演者と)相談させてもらって演じていた気がします」と話した。共演の刈谷さんについては「一番助けていただいた。無駄なことはしないで、僕が何かしなくても、刈谷さんが気持ちをくれるので、相手からもらえる気持ちについて反応して演技した」と話した。

 共演した刈谷さんは、試写を見て「来上がったものを見られるのはすごくうれしくて感動しました。思った通りに素晴らしい作品になっていて、物語として客観的に見られなかった部分もあるので、皆さんがどう思って見てくれるのかとても楽しみです」と笑顔を見せた。自分の演技については「反省ばっかりですね。表情とか、こうした方がよかったとか、100%なり切れていないなとか、そういう気持ちがありました」と厳しく評価したが、入江さんとの演技については「5を出せば5を返してくれる。お互いに高め合えていけたと思います。キャストの方と芝居して、たくさん吸収することができて成長できたと思う」と現場の様子を振り返った。

 放送は、NHK総合で23日から毎週土曜午後11時半~同59分。9月24日までの全10回。(毎日新聞デジタル) 

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