注目ドラマ紹介:「胡桃の部屋」 松下奈緒主演でNHK25年ぶりの向田邦子原作ホームドラマ

「胡桃の部屋」の一場面=NHK提供
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「胡桃の部屋」の一場面=NHK提供

 女優の松下奈緒さん(26)が主演するドラマ「胡桃の部屋」(NHK)が26日午後10時から、放送される。向田邦子さんの小説が原作で、会社をリストラされて蒸発してしまった父の代わりに、松下さん演じる主人公・桃子が家族を支えようと奮闘していく辛口ホームドラマ。

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 ドラマは、80年ごろの東京が舞台。父の失跡をきっかけに桃子は家族の幸せを守ろうと頑張るが、徐々に不安定になっていく母、夫の不倫に悩む姉、“玉の輿(こし)”を狙う妹、就職活動がうまくいかない弟……と、それぞれの悩みが明らかになり、桃子自身も妻子を持つ男性への思いに揺れていくストーリー。今年は向田さんの没後30年にあたり、同局で向田さんの作品をドラマ化するのは25年ぶりで、向田作品ならではのユーモアも見どころだ。

 桃子の母・綾乃を竹下景子さん(57)、姉・咲良(さくら)を井川遥さん(35)、妹・陽子を臼田あさ美さん(26)、弟・研太郎を瀬戸康史さん(23)、父・忠を蟹江敬三さん(66)が演じる。ほかに桃子の相談相手となる忠の部下・都築役で原田泰造さん(41)、忠と知り合うおでん屋の経営者・節子役で西田尚美さん(39)も出演する。

 第1話は、厳格な父、良妻賢母の母を持つ5人家族の次女・桃子は絵本の編集者として働いている。長女は結婚して家を出ているが、家族は仲良く日々の生活を送っていた。しかし、ある朝、父は会社へ出かけたきり、家に戻らなくなった。母や妹、弟の手前、桃子は明るく振る舞うが、父のことが気になり、母が止めるのを聞かずに父の部下・都築に話を聞きに行く。すると都築は、桃子に、父が下町で女性とともに暮らしていることを告げ、桃子は驚きながらも父と対面しようとする……というストーリー。

 放送は総合テレビで毎週火曜午後10時~同48分。全6回。(毎日新聞デジタル)

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