松下奈緒:ゲゲゲから“桃太郎”へ NHK25年ぶりの向田ドラマに主演

「胡桃の部屋」の会見に出席した松下奈緒さん
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「胡桃の部屋」の会見に出席した松下奈緒さん

 女優の松下奈緒さん(26)が15日、NHKドラマ「胡桃(くるみ)の部屋」の完成試写会会見に共演の竹下景子さん(57)と出席。失踪した父の代わりに家族を支える主人公・桃子を演じる松下さんは第1話の試写を見て「竹下さんと、みんなが家族に見えてよかったねと話しました」と笑顔を見せた。松下さんは10年に放送された連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」以来のNHK主演となる。

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 ドラマは、向田邦子さんの小説が原作。80年ごろの東京を舞台に、絵本の編集者をする桃子が、リストラで蒸発してしまった父の代わりに家族の幸せのため、奮闘する辛口ホームドラマ。夫の失踪で不安定になっていく母、夫の不倫に悩む姉、“玉の輿(こし)”を狙う妹、就職活動がうまくいかない弟……と、それぞれの悩みが明らかになり、桃子自身も妻子を持つ男性への思いに揺れていくストーリー。向田作品ならではのユーモアも見どころ。今年は向田さんの没後30年にあたり、同局で向田さんの作品をドラマ化するのは25年ぶり。

 高橋練チーフプロデューサーは松下さんを「ゲゲゲの女房から三田村桃子になる。桃子のあだ名は“桃太郎”です。桃子が頑張れば頑張るほど家庭が崩壊していく」と説明。劇中でも桃子が“桃太郎”と呼ばれるシーンが登場する。松下さんは「父が失踪するという最悪の状態からどんなふうに立ち直っていくかというところ。一つの家族を見守るような形で三田村家を応援して」とコメントした。

 桃子の母・綾乃を演じる竹下さんは、89年にTBSで放送された単発ドラマで桃子役を演じており、今作の桃子を「ずいぶんたくましく、スケール感を持って描かれている。奈緒ちゃんなのでパワフルです」と絶賛。「『ゲゲゲの女房』で義理の親子を演じた姿を思い出す」と記者に声をかけられると「やだ、(その印象を)変えてもらわないと!」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せていた。

 ドラマでは、桃子の姉・咲良(さくら)を井川遥さん(35)、妹・陽子を臼田あさ美さん(26)、弟・研太郎を瀬戸康史さん(23)、父・忠を蟹江敬三さん(66)が演じる。ほかに桃子の相談相手となる忠の部下・都築役で原田泰造さん(41)、忠と知り合うおでん屋の経営者・節子役で西田尚美さん(39)も出演する。放送は26日から総合テレビで毎週火曜午後10時~同48分。全6回。(毎日新聞デジタル) 

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