櫻井翔:地方医療の現実に立ち向かう抑えた役で「悩み苦しんだ1カ月半」

映画「神様のカルテ」の完成披露会見に登場した(前列左から)柄本明さん、宮崎あおいさん、(後列左から)朝倉あきさん、池脇千鶴さん
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映画「神様のカルテ」の完成披露会見に登場した(前列左から)柄本明さん、宮崎あおいさん、(後列左から)朝倉あきさん、池脇千鶴さん

 映画「神様のカルテ」の完成披露会見が25日、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)であり、主役を務めた人気グループ「嵐」の櫻井翔さん(29)らが映画にちなんだ桜吹雪が舞う“ピンクカーペット”から登場。櫻井さんは「陰と陽で分けるなら陽の明るい青年の役柄をいただくことが多かった。抑え込んでという役柄に出会ったことはなかった。深川(栄洋)監督はじめ皆さんの力を借りながらゴールにたどり着いた」と映画を振り返った。

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 「神様のカルテ」は、現役の医師である夏川草介さんの小説デビュー作。小学館文庫小説賞を受賞し、09年8月に単行本が発売されると口コミで評判が広がり、10年度の本屋大賞では2位に輝いた。

 映画は、美しい自然に囲まれた長野県松本市を舞台に、地方医療の現実に立ち向かう若手医師の成長と彼が個性あふれる家族や友人、周囲の人々と織りなす人間ドラマ。「生の素晴らしさ、死のあり方」というリアルなテーマを、時にユーモアを交えながら若々しくさわやかに描き出している。櫻井さんは主人公の医師を演じ、その妻の山岳写真家を女優の宮崎あおいさん(25)が演じている。

 リムジンから登場し、ピンクカーペットを歩いた櫻井さんは「リムジンで舞い上がっちゃって」と会場を笑わせるも「(自分にとって)たくさんの挑戦が詰まった映画。悩んだり苦しんだ(撮影の)1カ月半だったが、今振り返ると財産になっている」と撮影を振り返った。深川栄洋監督は「人間の心の闇、陰の部分にスポットライトを当てた。そういうところを楽しんでもらえたら」と語った。

 会見には櫻井さん、宮崎さん、深川監督のほか要潤さん、吉瀬美智子さん、岡田義徳さん、「ネプチューン」の原田泰造さん、池脇千鶴さん、加賀まりこさん、柄本明さん、朝倉あきさんが出席した。(毎日新聞デジタル) 

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