テレビ局夏イベント:7月の集客は上々 テーマは「震災復興」「節電」 見どころ紹介

TBSの夏イベントの「夏サカス2011~笑顔の扉~」で「関口宏の東京フレンドパーク2」のアトラクションを再現したブース
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TBSの夏イベントの「夏サカス2011~笑顔の扉~」で「関口宏の東京フレンドパーク2」のアトラクションを再現したブース

 毎年恒例となっている在京テレビ局の夏の大型イベントが今年も東京都内各地で開催されている。7月16日開幕のフジテレビ「お台場合衆国2011」の来場者数は昨年を大きく上回り、同月28日までの13日間で72万9705人と前年比110%に。16日開幕のTBS「夏サカス2011」も7月末までに約43万人が来場、7月22日に開幕した日本テレビの「汐博(しおはく)2011」は、4日までの14日間で55万4772人が来場するなど、いずれも客足は上々だ。各局とも人気番組の展示や体験コーナーなど趣向を凝らしたブースを多数取りそろえたほか、東日本大震災を受けて「震災からの復興」や「節電」に配慮した内容になっている。各イベントの見どころや取り組みをまとめた。(毎日新聞デジタル)

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 フジテレビの夏イベント「お台場合衆国2011」は、「ぼくらがNIPPON応援団!」と題し、「東日本復興」をメーンテーマに東京・台場の同局と周辺で開催。被災地域と連携しての新商品の開発や販売、地産品を販売する「みちのく合衆国」などの企画を行い、収益金を被災地に寄付するほか、大型発電機やソーラーパネルなどを駆使して100%自家発電(本社屋を除く)で節電にも対応している。会場では、人気バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」が展開する「めちゃリゾートハワイアンズ」や、大人気アニメ「ワンピース」の世界が体感できる全長23メートルの実物大「サウザンド・サニー号」などを展示している。

 「めちゃリゾートハワイアンズ」は、お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史さんがプロデュースする“南国リゾート”で、ワイキキビーチ風の「足水」や、来場客が自転車をこいでいる間だけ映像が見られる「自家発電シアター」などのアトラクションが用意され、恒例の“バカフード”メニューも充実。「サウザンド・サニー号」は、船内が大滑り台や登りロープといったアスレチック仕様になっており、各所に配されたルフィやチョッパーら人気キャラクターたちを探しながら楽しめる体験型アトラクション。音楽ステージ「合衆国MUSICスタジアム」では、「めざましテレビ」が主催する「めざましライブ」などを行っており、本社屋内でも「ペケポン体験ランド」や「ネプリーグ超常識クイズランド」といった人気番組を体験できるブースをはじめ、さまざまな企画やコーナーが並んでいる。「お台場合衆国2011」は31日まで。午前10時~午後6時。「1DAYパスポート」は一般1500円、小中学生1300円。

 赤坂サカスのサカス広場をメーン会場に開催中のTBSのイベント「夏サカス2011」は、「笑顔の扉」をテーマに、1951年から60年間にわたって発信し続けている歴代の人気番組が体験できる多様なブースを取りそろえた。朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!!」は東北6県の物産を販売する東北支援コーナーなども展開。メーン会場では電力の効率的利用を考え、エアコンを設置せず、自然の風が吹き抜ける構造やグリーンウオール(壁面緑化)、照明のLED化などに取り組み、消費電力を例年の約半分に抑えて節電に対応した。節電生活が学べるコーナーなども設置している。

 メーン会場のサカス広場を中心に、懐かしのセットを再現した「ザ・ベストテン」をはじめ、「3年B組金八先生」「関口宏の東京フレンドパーク2」「8時だョ!全員集合」といった、かつての人気番組のセットやアトラクションブースを展開。番組内でビートたけしさんの頭上に落ちてくる「落としモノ」人形が勢ぞろいした「情報7days ニュースキャスター」コーナー、映画の撮影に使われた派出所を展示する「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、昨年のツアーで着用された衣装を展示する「EXILE魂」、番組内の人気コーナーを体験できる「有吉AKB共和国」などのブースも並び、「チューボーですよ!」レストランや「リンカーン夏屋台」など飲食コーナーも充実。TBS放送センター1階には、開局から60年を振り返るギャラリーやアニメ「けいおん!!」の限定商品などが購入できる「桜高購買部」なども登場している。「夏サカス2011」は28日まで。午前11時~午後6時。

  日本テレビの「汐博2011」では、「テレビもりもり、テンコ盛り!! 頑張れニッポン!元気計画!!」をキャッチフレーズに、東京・汐留の同局周辺で開催。収益の一部をチャリティー番組「24時間テレビ34」(20~21日に放送)を通じて東日本大震災の被災地に寄付したり、昨年比でマイナス25%の節電を目指している。会場には、人気グループ「嵐」の大野智さん演じる「怪物くん」をあしらったジャイアントスライダー(無料)を設置したほか、バラエティー番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけないスパイ24時!!」を再現した体験型ゲーム、おばけ屋敷「不可思議探偵団 汐留13スタジオ」、手こぎボート「ぐるナイ ぐるぐるウォーターシューティング」、ミニゲーム「カイジ 人生奪回スマートボール」といったアトラクションを設置。「24時間テレビ34」の応援メッセージボード、バラエティー番組「嵐にしやがれ」のセットや映画「怪物くん」で使用された衣装、セットの展示も行っている。飲食コーナーでは「映画 怪物くん 汐留カレー」(800円)などの限定メニューを販売。アイドルグループなどのライブが楽しめる期間限定ライブハウス「汐留AX」も登場している。「汐博」は21日まで。午前10時~午後6時。

 東京・六本木のテレビ朝日は人気アニメ「ドラえもん」の世界を楽しめるイベント「夏休み テレビ朝日 ボエボエ!ドラえもんパーク」を同局の1階アトリウムで展開する。ドラえもんたちの遊び場である「空き地」がジャイアンのリサイタル会場バージョンで再現。数々の「ひみつ道具」も展示されている。9月12日までで入場は無料。午前9時半~午後8時半。

 さて、来週はお盆休み。この夏休み期間中に親子で各局のイベントに足を運び、番組をまた違った角度から楽しんでみよう。

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