岡田将生:大河史上最年少の源頼朝役&語り部に 北条政子役に杏 12年「平清盛」 

会見に登場した岡田将生さん(左)と杏さん
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会見に登場した岡田将生さん(左)と杏さん

 俳優の松山ケンイチさん(26)が主演を務める12年のNHK大河ドラマ「平清盛」のキャスト発表会見が26日、同局で行われ、源頼朝を大河ドラマ初出演の岡田将生さん(21)、その妻・北条政子を杏さん(25)が演じることが発表された。岡田さんはこれまで大河ドラマで頼朝を演じた中で最年少。大河ドラマ史上最年少で語りも担当する。またお笑いタレントの加藤浩次さん(42)が同ドラマオリジナルキャラクターの“海賊王”兎丸(うさぎまる)役で初めて大河ドラマに出演する。 

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 ほかに人気グループ「V6」の森田剛さん(32)が平家一門の躍進に貢献した清盛の側近・平時忠、豊原功補さん(45)が清盛のおじ・平忠正、約40年ぶりの大河出演となる中村敦夫さん(71)が清盛の祖父・平正盛、吹石一恵さん(28)が白河法皇の子を宿して清盛の母となる舞子、伊東四朗さん(74)が白河法皇を演じることも発表された。会見には松山さんと、吹石さんと伊東さんをのぞく6人が出席した。

 岡田さんは「初めて聞いたとき、俺でいいのかなと思いながらも、わくわくした自分に驚いた。(撮影に)入るのが楽しみ。なぜ自分がこの役に選ばれたのかを考えながら、自分らしくできたらいいなと思っております」と緊張した面持ちであいさつ。杏さんは「政子は意志の強い女性、これがいいと思ったことだけを信じてまっすぐに突き進む女性だと思う。時代劇とはいえ、政子にとっては現代劇。常に政子にとっての今というのは何なのかを大事にしながら演じたい」と意気込んだ。バラエティー畑の加藤さんは「(大河ドラマの会見の)この空気にびっくりしています。大河に出るなんて別世界だと思っていた」と語り、「自分のできる限りの力を発揮して頑張りたい」とコメントした。

 「歴史に疎くて興味がなかった」という岡田さんに対し、歴史好きな“歴女”として知られる杏さんは「今回、北条政子を演じるに当たって、鎌倉に行って頼朝や政子のお墓に参ってきた」と明かし、岡田さんに「鎌倉で人力車に乗るのがおすすめ。(車夫が)町を見ながら一つ一つ(説明して)教えてくれる」とアドバイス。岡田さんは「ぜひ乗りたいと思います」と笑顔で返事をしていた。また、松山さんは「ここに集まった人は強い意志を持ってパワーがあるリーダーたち。その中の一人として清盛がいる。早くリーダーたちとぶつかっていきたい」と撮影を楽しみにしている様子だった。

 磯智明プロデューサーは今回のキャストを「重要な役割を果たす役柄の人々。ドラマの世界をより新鮮に新しくより個性的な方々に彩っていただいて内容を面白くしていきたいという思いでキャスティングした」と紹介。岡田さんの起用について今作が頼朝の視点で語られることが前提であることと、年齢の設定から若い役者でなければならなかったことを挙げ、「全部クリアできる役者は岡田さんしかいなかった。若手というよりは演技派俳優の一人。松山さんとぶつけてみるのも面白いと思った」とコメント。杏さんについては「政子は悪女と言われているが、純真でまっすぐな思いを持った女性というものを演じていただきたいと思って杏さんにお願いした」と話した。

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ね“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という視点で描かれる。清盛の20~30代をメーンに、清盛の死後、壇ノ浦の戦いまでをドラマ化する予定。(毎日新聞デジタル)

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