西尾由佳理アナ:先輩・徳光の完走でも涙なし 「24時間テレビ34」

「24時間テレビ34」の終了後にあいさつをした西尾由佳理アナウンサー(右)と羽鳥慎一アナウンサー
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「24時間テレビ34」の終了後にあいさつをした西尾由佳理アナウンサー(右)と羽鳥慎一アナウンサー

 8月末に退社する日本テレビの西尾由佳理アナウンサー(34)が21日、同局での最後の仕事となる「24時間テレビ34」の総合司会を、約束通り“涙なし”で全うした。番組はチャリティーマラソンランナーを務めたフリーアナウンサーの徳光和夫さん(70)が見事に完走し、フィナーレを迎え、西尾アナはステージでゴールした徳光さんに駆け寄り、徳光さんにマイクを向け、笑顔のまま番組を締めくくった。

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 番組を終えた西尾アナは会場からの「お疲れ様!」という声援に応え、「今年は日本が苦しい状況の中、いろんなことにチャレンジしている方々から、大変な中でも温かさがあることを教えてもらうことができました。本当に皆さんのお力を貸していただいて、この『24時間テレビ』を無事に終わることができました。皆さん本当にどうもありがとうございました」と会場の観客にあいさつし、「お家に帰るまでが『24時間テレビ』なので、皆さん気をつけてお帰りください」と、最後までしっかりと仕事を務めた。

 一方、番組の途中に涙を見せてしまったフリーアナウンサーの羽鳥慎一さんは「途中感極まって何を言っているか分からなくなってしまったところがあったんですけれど、西尾さんに本番中『事前に言いたいことをまとめて』と注意されてしまいました。私の今後に生かしたいと思う」と西尾アナの完璧な仕事ぶりをたたえ、深々と頭を下げた。

 メーンパーソナリティーを務めた人気グループ「関ジャニ∞(エイト)」の村上信五さんは「充実感と達成感でいっぱいですけれど、無事にやり切れた」と話し、横山裕さんは「始まる前は無事にできるかなと思ったんですけれど、無事に終わってホッとしています。やっと肩の荷が下りた」と笑顔を見せた。錦戸亮さんは「こんなに感情の起伏の激しい1日はないんじゃないかと思います」と放心状態で、渋谷すばるさんも「心地いい疲労感と脱力感と若干の放心状態。眠気、足腰の痛みと達成感で、気持ちがいい感じです」と笑顔だった。

 徳光さんの完走について、安田章大さんは「徳光さんが帰ってきて、体が疲れ切っていると思うんですけれど、それでも人に声を掛けていた。心が洗われたというかキレイになった気がすごくしました」と感動したことを語り、丸山隆平さんは「いろんな方々との出会いが熟成されて、今の徳光さんがある。自分も70歳になったとき、ああなりたい。人の一つの形の見本を見せてもらいました」と納得していた。大倉忠義さんは「すごい人というのは苦労を見せないな,と思いました。テレビっていうのは背中を見せるもんだ、と教えてくださった気がしました」とうなずいていた。

 毎年夏に放送され、今年で34回目を迎える同番組は、「力(ちから)~わたしは、たいせつなひとり。~」をテーマに放送された。徳光さんが20回目となるマラソンランナーを務めたほか、総合司会を西尾アナさんと同局を3月で退職したフリーアナウンサーの羽鳥さんが務めた。また、チャリティーパーソナリティーに女優の堀北真希さん、番組パーソナリティーにお笑い芸人の宮川大輔さんとイモトアヤコさん、スペシャルサポーターとして女優の黒木瞳さんと真矢みきさんが出演した。

 西尾アナは01年に日本テレビに入社。「スポーツMAX」のアシスタントなどを務めた後、05年4月から「ズームイン!!SUPER」のメーン司会、同年8月から毎年、「24時間テレビ 『愛は地球を救う』」の総合司会を務めている。今回の「24時間テレビ」を最後に同局を退職し、フリーになることが発表されている。(毎日新聞デジタル)

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