榮倉奈々:「モントリオールに来られたことがうれしい」と喜び語る 現地でも絶賛の声

カナダ・モントリオール世界映画祭での記者会見に出席した(左から)岡田将生さん、榮倉奈々さん、瀬々敬久監督
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カナダ・モントリオール世界映画祭での記者会見に出席した(左から)岡田将生さん、榮倉奈々さん、瀬々敬久監督

 俳優の岡田将生さん(22)と女優の榮倉奈々さん(23)がダブル主演する映画「アントキノイノチ」(11月19日公開、瀬々敬久監督)が18日に開幕したカナダ・モントリオール世界映画祭に出品され、現地時間の19日、記者会見とプレミア上映会が行われた。岡田さんは会見で「このような世界的な映画祭に呼ばれたことを、とても光栄に思っています」とあいさつ。榮倉さんが「この作品に出られたことも光栄ですが、この作品でモントリオールに来られたことがすごくうれしい」と喜びを語った。

 映画は、歌手のさだまさしさんの小説が原作。高校生のときにある事件がきっかけで心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田さん)が「遺品整理業」という仕事を通して久保田ゆき(榮倉さん)と出会い、失われた命や残されたものに触れることで、生きる勇気を少しずつ取り戻していく姿を描く。映画「ヘヴンズストーリー」で第61回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞と最優秀アジア映画賞の2冠を獲得した瀬々監督が手がけ、映画「余命1ケ月の花嫁」「Life天国で君に逢えたら」の製作チームが参加。主題歌は4人組ボーカルユニット「GReeeeN」が今秋発売する新曲「恋文~ラブレター~」が起用された。 

 榮倉さんは言葉よりも“言わないで伝える”演技を要求されたという本作について「自分たちの生活の中では、育った環境や今ある状況によって同じ単語でも違った意味に伝わることはあると思いますし、言葉や行動がすべてではないと思っています。だからたくさんの人に伝えるのはすごく難しいと思いましたが、監督やプロデューサーの中に伝えたいことの芯があったので、それを信じてやっていきたいと思いました。確かに難しかったです」と撮影の苦労を明かした。

 瀬々監督は「2000年代に入って最大の悲劇は9.11があると思います。最近では日本でも津波という大きな災害がありました。それは、僕たちの誰が悪いわけでもないのに、突然起こった災害でした。そういった厳しい現実、暴力的な世界がありますが、そういう中でもよりよく生きたいと常に思っていますし、実際に生きていこうと思っているのが人生だと思います。先ほど9.11の話をしましたが、これからは憎しみの連鎖がつながるのではなく、命がつながっていくことをテーマにしたいと思いました。この映画はそういうテーマの映画です」と作品を説明。「暴力を描かなければ、もう一方の命つながりが見えないと思い、本作の中では暴力も描きました。最終的に映画で描きたかったのは、新しい生が誕生すること、命が次の世代につながっていくこと、よりよく生きていくにはどうしたらいいかを探っていこうとした作品です」と作品に込めたメッセージを語った。

 プレミア上映を見た20代の女性は「2人の演技、表現力に心が動かされました。みんな泣いていたと思います。私の周りでは泣いているのが聞こえました」と話すなど、映画のテーマは世界に伝わり、絶賛の声が寄せられた。(毎日新聞デジタル)

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