怪盗ロワイヤル:「“怪盗もの”という新ジャンルを作る」 プロデューサーに聞く見どころ

ドラマ「怪盗ロワイヤル」の(左から)技能派・福士誠治さん、頭脳派・松坂桃李さん、セクシー派・大政絢さん
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ドラマ「怪盗ロワイヤル」の(左から)技能派・福士誠治さん、頭脳派・松坂桃李さん、セクシー派・大政絢さん

 全国に1000万人以上のユーザーがいる人気ソーシャルゲーム「怪盗ロワイヤル」が、TBSの「Friday Break」に代わる深夜ドラマ枠「フライデードラマNEO」の第1弾としてドラマ化される。深夜ドラマ「クローンベイビー」も手がけた川嶋龍太郎プロデューサーは「恋愛もの、刑事もの、医者ものとドラマもいろいろありますが、“怪盗もの”ってドラマはなかなかないでしょ(笑い)。よく“新感覚”とか言いますが、これは本当に新ジャンルだと思いますよ」と力を込めた。川嶋プロデューサーに新ドラマの構想を聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 川嶋プロデューサーは「ソーシャルゲームが盛り上がっている中、一番強いコンテンツが『怪盗ロワイヤル』。ネットが進んだ現代で、何がドラマにそぐうのかと考えたときに、ゲームならこれだと思った」と語り、「10人に1人がやっているから、視聴率なら10%です。それだけ強いコンテンツを扱えるのがありがたい」とドラマ化実現を喜んだ。また、「ドラマに出てきたアイテムがゲームの中に出てきたり、ゲームで発表したことがドラマにつながったり、面白いことを一緒にやっていけたらと相談している」とソーシャルゲームとの連動も明かした。

 ドラマでは「頭脳派」のシーフ(怪盗)・神村零を、俳優の松坂桃李(とおり)さん(22)、「セクシー派」片桐夏蓮を女優の大政絢さん(20)、ドラマオリジナルの新キャラクター「技能派」岸原大雅を俳優の福士誠治さん(28)が演じる。「松坂さんは『クローンベイビー』のときに重要な役をやってもらったが、そのときからすごいなと思っていた」という川嶋プロデューサーは、「若手ナンバーワンの実力があると僕は思っている。既にブレークしているが、このドラマでど真ん中の人気を獲得させる」と実力を確信してオファーしたことを明かした。大政さんについては「それなりのポジションを確立しているが、セクシーな部分を出して脱皮させたい」、福士さんについても「既に大活躍しているが、今までと違う意味でカッコいい男を演じさせたい」と新たな魅力を発掘しようとしている。

 物語は、過去1年しか記憶のないシーフ3人が、記憶のかぎを知る謎の女・北場洋子の指令の下、失われた記憶を取り戻すために義賊として宝を盗む……という展開。さらに「肉体派」としてスペシャルなキャストも出演予定。設定について、川嶋プロデューサーは「3人が記憶を探していて、もう1人の肉体派は世界を股にかける大物シーフという設定。この4人のシーフを中心に、奪ったり奪われたり、切磋琢磨(せっさたくま)いろいろありながら、成長していく物語にしたい」と語った。

 それぞれのキャラクターの能力について、「頭脳派」は、体を動かすというよりは人間の心理描写を受けて、論理的に計算高く物を盗むことを考えて実行していけるドラマのキーマン、「セクシー派」はその名の通り、人の心の隙間(すきま)に入り込み、男性を惑わせて大切な情報を奪う。川嶋プロデューサーは「コスプレじゃないですけれどいろんな格好をさせて、ドラマに花を添えてもらう」と話した。「技能派」は、パソコンなど機械を駆使してデータを分析したり、器用な手先を武器に、かぎ開けなどで活躍する。「肉体派」は見るのが気持ちいいほど、圧倒的な力でバシバシと敵をなぎ倒していくという。

 オリジナルストーリーについては「怪盗として、毎回宝石とか絵とか花瓶とか『お宝』を盗みますが、バックボーンにあるのは彼らの失われた記憶。一つの『お宝』を競ったり協力しながら盗んでいくんですが、いずれそれが記憶の手がかりになっていく予定です」と明かした。川嶋プロデューサーは「4人がチームのときもあるし、ライバル同士のときもある。協力するときもあれば出し抜くときもある」と一筋縄ではいかない展開をにおわせ、「秋の夜長にゲームをゆっくりと楽しむように、ドラマの世界観に浸っていただきたい」とドラマをアピールした。ドラマは10月末から毎週金曜深夜に放送予定。

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