女優の吹石一恵さん(28)がこのほど、主演ドラマ「バラ色の聖戦」(毎週日曜午後11時、テレビ朝日系)のクランクアップを迎えた。13年ぶりに同局の連ドラに主演した吹石さんは「すごく濃密な日々を過ごさせていただきました。とても楽しい現場でした」と満足そうに語った。
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ドラマは、こやまゆかりさんが「Kiss」(講談社)で連載中のマンガが原作。吹石さんは、98年放送の「美少女新世紀 GAZER」以来同局の連ドラに主演し、2児の母で30歳の専業主婦・三木真琴を演じた。結婚して平和な家庭を守ることが大事と信じてきた真琴が、夫の浮気を機に主婦モデルへの道を選択。美の世界で繰り広げられる女同士の華麗なバトルに挑みながら、失われた美しさを取り戻し、“バラを身にまとう”までを描く痛快サクセスストーリー。
クランクアップ当日の撮影は、横浜市の結婚式場で行われた。ほかの出演者はこの日までにクランクアップしており、吹石さんは1人で撮影に臨み、ドラマの最も重要な場面となるエンディングカットを撮り終えた。最後の撮影を終えた直後、吹石さんは監督と抱擁。7月から行われた撮影を「本当に1カ月半しかなかったのかと思うくらい、濃密な“バラ色漬け”の日々を送りました」と振り返り、「明日から漁師さんのような時間に起きなくてもよくなるんですけど……、でもきっと不安で起きちゃうと思う」と笑顔を見せた。
また吹石さんは、同作でモデルにつきもののウオーキングを学び「これから女優を続ける上で必ず糧になると思いますし、28歳の最後に大きなプレゼントをいただいた気分」とコメント。「やはり女である限り、おばあちゃんになっても“バラをまとって生きていきたい”と、このドラマを通して思うようになりました」といい、「このドラマを見て、明日は少しメークを頑張ってみようかなとか、(視聴者が)きれいについて前向きになってくれたらうれしい」と話している。
25日放送の第4話は、モデルとして歩き始めた真琴(吹石さん)に危機感を感じて妨害工作を行ってきたモデル紗良(芦名星さん)が、真琴に恥をかかせるために、自身がメーンモデルを務める世界的デザイナー黒田洋介(戸次重幸さん)のファッションショーのオーディションを受けさせようと画策する。真琴は覚悟の上でそのオーディションに臨むが、巧妙なわなにはまり、モデル生命の危機を迎える……というストーリー。オーディションシーンは150人のモデルを集めて撮影された。
同ドラマは全6回。5話では真琴と夫・敦司(長谷川朝晴さん)との関係が悪化し、最終話では140万枚のバラの花びらが舞う場面が登場する。(毎日新聞デジタル)
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