東山紀之:後輩・生田斗真の光源氏に嫉妬?「ちょっと悔しい」  女性客1000人前に登場

 俳優の生田斗真さんが光源氏役で主演する映画「源氏物語~千年の謎~」(鶴橋康夫監督)のヒット祈願イベントが25日、六本木ヒルズアリーナ(東京都港区)で行われ、生田さんのほか、光源氏のモデルとも言われる時の権力者・藤原道長を演じる東山紀之さん、物語の作者・紫式部役の中谷美紀さん、光源氏の正妻・葵の上を演じる多部未華子さんが登場。かつてドラマで光源氏を演じた東山さんは「事務所に行ったら台本があって、最初は『この年で光源氏はちょっとキツイな』と思ったんですが、(演じるのは)斗真で。ちょっと悔しく、ちょっとうれしかったですね」と笑わせつつ、「やるからには『負けないぞ』と、特に斗真には。でも、映画を見たら、光源氏に感情移入していて、悔しくもあり、うれしくもあり、複雑な思いがありましたね。僕にとっても代表作になったし、斗真にとっても代表作になったと思う」と後輩の成長を喜んだ。 

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 紫式部にちなんだ映画のテーマカラーで、古来より、最も高貴な色とされてきた「紫」の花びらが舞い落ちる“パープルカーペット”に、生田さんらが登場すると、会場に詰め掛けた女性客1000人からは大歓声。生田さんは「今回は1000人の麗しい女性たちにお会いできて、うれしく思ってます」とあいさつ。源氏物語の作者である紫式部に対してのメッセージを求められると、「『苦しめてくれて、ありがとう』ですかね。物語の中でですが、苦しめられたので。それと『出会ってくれて、ありがとう』とも言いたい」と、作品に対する思いをにじませた。

 原作は、脚本も務めた高山由紀子さんの「源氏物語 悲しみの皇子」(角川書店)で、「物語の中の光源氏の世界」と「物語を書いた紫式部の世界」が入り交じり、その間を陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明が行き来し、夢と現実が交錯する奇想天外な「スペクタクル源氏物語絵巻」を、映画「愛の流刑地」(06年)の鶴橋康夫監督が描いた。紫式部役に中谷美紀さん、安倍晴明役に窪塚洋介さん、藤原道長役に東山紀之さんが出演。光源氏と華やかな恋愛を繰り広げる姫君たちには、多部さんのほか、真木よう子さん、芦名星さん、田中麗奈さんら豪華女優陣を起用した。

 イベントでは、“恋愛成就の神様”として人気の東京大神宮の宮司による大ヒット祈願の儀式も行われた。映画は12月10日から全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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