アキバ中古ゲーム市況：「閃乱カグラ」「ダークソウル」が好調

　東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER（トレーダー）」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、21～27日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

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　各ハードとも有力タイトルがそろい、雨に見舞われたものの全体的に大商いとなりました。アキバではやはり「閃乱カグラ−少女達の真影−」（3DS、マーベラスエンターテイメント）と「ダークソウル」（PS3、フロム・ソフトウェア）が大人気でした。「ギアーズオブウォー3」（Xbox360、マイクロソフト）なども、最近のXbox360では珍しい好調な売れ行きを見せました。

　中古市場ですが、前回トップだった「モンスターハンターポータブル 3rd」（PSP、カプコン）がランク外に陥落しました。22日にベスト版が発売されたことに伴い値段を下げたところほぼ完売。当然買い取り価格も下がっているため在庫が増える可能性も低く、もう中古ではあまり流通しないかもしれません。トップは「テイルズ オブ エクシリア」（PS3、バンダイナムコゲームス）。ずいぶん買い取りが増えてきています。「閃乱カグラ」と「ダークソウル」は中古でも高回転。「ダークソウル」は難易度が高いこともあり、途中であきらめたユーザーが持ち込んでいるようです。

　今週も店舗別オリジナル特典が付くPSPタイトルを中心に注目作が目白押し。やはり断トツはアキバでも注目の「英雄伝説　碧の軌跡」（PSP、日本ファルコム）でしょう。「真・三國無双6 猛将伝」（PS3、コーエーテクモゲームス）、「code＿18」（PSP・Xbox360、サイバーフロント）あたりも注目。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 サウンドインパクト」（PSP、バンダイナムコゲームス）は発売時期的に厳しい印象。劇場版「破」がテレビ放送され、ローソンでキャンペーンもあって盛り上がっていた8月に発売されていれば違う予想になったかもしれませんが……。

　◇中古ランキングは次の通り。（21～27日・トレーダー調べ）

1位　テイルズ オブ エクシリア（PS3）

2位　閃乱カグラ−少女達の真影−（3DS）

3位　グランナイツヒストリー（PSP）

4位　ダークソウル（PS3）

5位　機動戦士ガンダム　新ギレンの野望（PSP）

6位　クイーンズゲイト　スパイラルカオス（PSP）

7位　デビルサバイバー2（DS）

8位　ToHeart2 DX PLUS　限定版（PS3）

9位　メルルのアトリエ（PS3）

10位　ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D（3DS）

　◇プロフィル

　小林俊一（こばやし・しゅんいち）　中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

　中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。