三谷幸喜:「歴史に名を残すのが夢」 深津絵里ら豪華俳優陣が生誕50周年を祝福

イベント「三谷幸喜 生誕50周年記念大感謝映画祭」に登場した三谷幸喜さん
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イベント「三谷幸喜 生誕50周年記念大感謝映画祭」に登場した三谷幸喜さん

 7月に50歳の誕生日を迎えた脚本家の三谷幸喜さんの作品を上映するイベント「三谷幸喜 生誕50周年記念大感謝映画祭」が11日、帝国劇場(東京都千代田区)であり、女優の深津絵里さんら三谷監督作品に出演した俳優・女優らがレッドカーペットと舞台あいさつに登場した。三谷さんは「50年は到達点ではなく通過点、50年の蓄積を踏まえて次の50年で花開き、さらに次の50年で歴史に名を残す。それが僕の願望であり、夢です」とあいさつした。

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 イベントは三谷さんの監督作「THE有頂天ホテル」(06年)、「ザ・マジックアワー」(08年)と最新作「ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON」(29日公開)の3本を上映。レッドカーペットには「ステキな金縛り」に出演した深津絵里さん、山本亘さん、西田敏行さん、竹内結子さん、お笑いコンビ「TKO」の木下隆行さん、浅野和之さんと、「THE有頂天ホテル」に出演した役所広司さん、近藤芳正さん、伊東四朗さん、「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市さん、妻夫木聡さん、綾瀬はるかさん、小日向文世さん、伊吹吾郎さんが登場した。

 自身の遠縁に当たる山本さんからシェークスピア全集を大学入学祝いにもらったという三谷さんは「そのシェークスピアから僕の脚本人生が始まった」と明かした。深津さんは「これからも三谷さんしか思いつかない、三谷さんならではの作品を作り続けてください」と三谷さんにメッセージを贈り、山本さんが「ステキな人が見つかるといいですね」、役所さんが「台本が遅い」と話すなど俳優らはジョークを交えながら、祝いの言葉を贈った。最後には用意されたバースデーケーキに佐藤さんが三谷さんの顔面を突っ込む場面など“三谷組らしい”舞台あいさつとなった。また三谷さんと俳優陣は、館内の大階段で“三谷内閣発足”と称して写真を撮影した。

 「ステキな金縛り」は、三谷さんが約11年前から温めてきた企画。失敗続きで後がない弁護士・エミ(深津さん)が、ある殺人事件を担当することになる。被告人(KANさん)は、事件当夜に旅館の一室で金縛りにあっていたことをアリバイに無実を主張するが、無実を証明できるのは、一晩中、被告人の上にのしかかっていた落ち武者の幽霊・六兵衛(西田さん)だけ。エミは六兵衛を証人として法廷に召喚するが、すべての人に六兵衛の姿が見えるわけではなく、さらにエミの前には超常現象を信じないカタブツ検事・小佐野(中井貴一さん)が立ちはだかる……というコメディー。竹内結子さんや浅野忠信さん、人気グループ「SMAP」の草なぎ剛さんら豪華出演陣も話題になっている。(毎日新聞デジタル)  

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