玉木宏:松山ケンイチにライバル心 「闘争心をかき立てられる」と 12年大河ドラマ「平清盛」

12年の大河ドラマ「平清盛」の撮影を行った玉木宏さん(左)と松山ケンイチさん
1 / 1
12年の大河ドラマ「平清盛」の撮影を行った玉木宏さん(左)と松山ケンイチさん

 俳優の松山ケンイチさん(26)が主演する12年のNHK大河ドラマ「平清盛」の撮影が28日、栃木県塩谷町で行われ、松山さんと清盛のライバル源義朝役で出演する玉木宏さん(31)が収録の合間に取材に応じた。玉木さんは、松山さんに対して「年齢は五つか六つ違うんですが、同い年ぐらいじゃないかという存在感がある。自然と闘争心がかき立てられる」と役同様、ライバル心があることを明かした。

あなたにオススメ

 「平清盛」は、武士が貴族たちから差別されていた時代、本当の親を知らないまま、武士の新興勢力・平氏のもとで育てられた少年が、瀬戸内海の海賊を束ねて“武士の王”となり、貿易こそがこの国が豊かになる道だと人々に説く……という物語。清盛は白河法皇の“落胤(らくいん)”で、忠盛が養子にしたという設定で描かれる。8月中旬に岩手県でクランクインし、広島県や関西地方でロケ撮影を行い、10月2日から同局でのスタジオ収録が始まった。栃木県塩谷町での撮影には約75人のスタッフが参加している。

 玉木さん演じる義朝は清盛の親友であり、終生のライバルとして描かれる。義朝は、父・為義の姿を見て武士のあり方に疑問を抱き、清盛と出会ったことで武士の可能性を感じるが、清盛とは別の道を歩んで関東に拠点を置いて、武士の棟梁の座を巡って戦うという役どころ。

 玉木さんは「この仕事を始めて13年ぐらい経ちます。最初のころは同年代の役者がいっぱいいて、ライバル意識はすごくあった。正直、最近(その気持ちが)薄れているところがあったんですけど、松山くんと初めてお芝居をさせてもらって、久しぶりにその感覚を取り戻させてくれる俳優さんだなと思った」とコメント。それを聞いた松山さんは「光栄です。(玉木さんは)僕よりキャリアがあってお芝居も面白い」と返し、「義朝と清盛は源氏と平氏を超えた絆があると思う。武士として認め合っている部分がある。そういう感じで玉木さんとも芝居ができている気がする」と共感していた。

 この日は清盛と義朝が馬術の技量を競う「競べ馬(くらべうま)」を行うシーンの収録で、松山さんと玉木さんはそれぞれが馬に乗って駆け比べをした。松山さんは「僕が乗っている馬は若い馬で、僕と一緒で頭に血が上りやすくて、力の抜きどころがまだ分かっていない。似ているような気がする」と冗談交じりに話し、「玉木さんはうまいですね。車の操縦みたいに自分(玉木さん)が走りたい、止まりたいというのをちゃんと馬に伝えて、馬もそれに習ってる。へたくそではできないこと。素晴らしい」と絶賛した。一方、玉木さんは「馬場で一緒に練習したとき、(松山さんは)うまいなと思って、そこで自分の闘争心をかき立てられた部分があった。だからもっと(練習を)やらなきゃと思いがあった。松山くんだからそう思えたのかなと思う」と明かしていた。

 放送は12年1月8日から毎週日曜午後8時。初回は73分の拡大版。全50回。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事