注目映画紹介:「カイジ2 人生奪回ゲーム」 カイジ再び! 人気のエピソードを映画化

「カイジ2 人生奪回ゲーム」の1シーン (C)福本伸行・講談社/2011「カイジ2」製作委員会
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「カイジ2 人生奪回ゲーム」の1シーン (C)福本伸行・講談社/2011「カイジ2」製作委員会

 累計1800万部を超える福本伸行さんの人気マンガの映画化第2弾で、藤原竜也さんが主演を務める「カイジ2 人生奪回ゲーム」(佐藤東弥監督)が5日に封切られる。09年に公開され、興行収入約22億5000万円を記録した前作「カイジ 人生逆転ゲーム」のコンビが再びタッグを組み、新たなサスペンスドラマを作り上げた。前作で借金をチャラにし人生の逆転を果たしたはずのカイジだったが、1年もたたないうちに借金にまみれ、地下の強制労働施設送りに。カイジは、再び“負け組”から抜け出すために、巨額の金を手に入れられるモンスターマシンに挑む。

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 今作では、原作ファンの間で人気が高いエピソード「欲望の沼」をベースに、原作者の福本さん自らが脚本に参加。新たなゲームなどを考案し、映画ならではのオリジナルストーリーを盛り込んだ。

 前作でカイジと激しい争いを繰り広げた帝愛グループのナンバー2、利根川幸雄役の香川照之さんや、前作にも登場した石田のおっさんの娘・裕美役の吉高由里子さんが引き続き出演するほか、生瀬勝久さんが一発逆転を狙うリストラされた中年男・坂崎孝太郎役で登場。さらに、伊勢谷友介さんが、今作の舞台となる、帝愛グループの裏カジノの支配人・一条聖也にふんし、カイジたちの前に立ちはだかる。

 今作のメーンイベントは、カイジたちが、巨大モンスターマシン「人喰い沼」をどう攻略するか。前作は「限定ジャンケン」や「Eカード」など、“小さい”ゲームに重きが置かれ視覚的な迫力に欠けたが、今回は巨大ゲーム機が相手のため、仕掛けも大きく見ていて飽きない。また、舞台出身ならではの熱い演技を披露する藤原さんと、どこかこっけいさが漂うものの大振りのリアクションについ引き込まれる伊勢谷さんの2人による丁々発止のやりとりが適度な緊張感をもたらし、作品をより面白くしている。5日からTOHOシネマズ日劇 (東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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