アキバ中古ゲーム市況:「セブンスドラゴン」が大ヒット 「ガンダム」に期待

 東京・秋葉原などで中古ゲームやDVDを販売する「TRADER(トレーダー)」の家庭用ゲーム部門責任者を務める小林俊一さん。1日のうちに価格がめまぐるしく変動する激戦区を見つめる小林さんに、11月23~30日の集計を基に、中古市場の今を語ってもらいます。

ウナギノボリ

 「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」(Wii、任天堂)をはじめさまざまな話題作が発売されました。中でも特に目立ったのが「セブンスドラゴン2020」(PSP、セガ)。限定版だけでなく通常版も売り切れるほどの盛り上がりで、正直驚いています。PSPでは久々の本格的なRPGだったことが歓迎されたということでしょうか。「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」と「聖闘士星矢戦記」(PS3、バンダイナムコゲームス)の限定版は予想通りあっという間に完売。「ヴァイスシュヴァルツ ポータブル」(PSP、バンダイナムコゲームス)は通常版まで売り切れました。

 中古市場のトップは今回も「ファイナルファンタジー(FF)零式」(PSP、スクウェア・エニックス)。引き続き高回転しています。2位には「セブンスドラゴン2020」が入りましたが、これはアキバで購入者イベントが行われた影響で、もちろん売り切れました。3DSも絶好調で、「スーパーマリオ3Dランド」(任天堂)も9位にランクイン。ほとんど在庫がない状態で、あれほど余っていた本体もかなり減っています。

 今週も「マリオカート7」(3DS、任天堂)、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」(PS3、バンダイナムコゲームス)といったビッグタイトルが市場をにぎわせそう。さすがにアキバでは「ガンダム」の方が盛り上がるでしょう。PS3向けのスティックも売れるなど、より幅広い商いが展開されています。またZ指定タイトルの「アサシンクリードリベレーション」(PS3・Xbox360、Ubiソフト)も人気。初回特典のアーカイブブックとDVDは、数量が少ないようなのでほしい人は早めに確保した方がいいでしょうね。「仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ」(Wii・PSP、バンダイナムコゲームス)もクリスマス商戦の注目作。昨年の「オーズ」と同様に、ベルトの発売日には店頭に行列ができており、ゲームも期待できそうです。

 ◇中古ランキングは次の通り。(11月23~30日・トレーダー調べ)

1位 ファイナルファンタジー零式(PSP)

2位 セブンスドラゴン2020(PSP)

3位 初音ミク プロジェクトディーヴァ エクステンド(PSP)

4位 テイルズ オブ エクシリア(PS3)

5位 ダークソウル(PS3)

6位 アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス(PS3)

7位 コールオブデューティ モダン・ウォーフェア3(字幕版・PS3)

8位 エースコンバット アサルト・ホライゾン(PS3)

9位 スーパーマリオ3Dランド(3DS)

10位 アイドルマスター2(PS3)

 ◇プロフィル

 小林俊一(こばやし・しゅんいち) 中古ゲームショップ「トレーダー」家庭用ゲーム部門責任者

 中古専門店「トレーダー」設立時からの古参社員で、秋葉原・新宿店の家庭用ゲームすべての価格設定などを担当。ゲームの販売・仕入れ・卸などゲーム流通業界一筋で、趣味と経験を生かして、オールドゲームから海外ゲームまで精通している。

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