現在TBSで放送中の深夜ドラマ「怪盗ロワイヤル」でヒロインを務めている女優でモデルの大政絢さん。全国に1000万人以上のユーザーがいる同名ソーシャルゲームを基にしたドラマで、俳優の松坂桃李さんと福士誠治さん、韓国の男性ダンス・ボーカルグループ「2PM」のチャンソンさんとともに怪盗を演じている。11年は映画「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」や「パラダイス・キス」などに出演し、学生役が多かったと振り返る大政さんは、自身初の「セクシー派」片桐夏蓮役に「『ああ、頑張らないとな』と感じました」と話す。大政さんに、撮影現場の様子や演技での苦労、女優に対する思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
セクシーさを武器にする24歳の大人の女性を演じている大政さんは、初めて役について聞いたときは「自分(20歳)より年上の役。初めてではないですけれど、大人の女性は初めて」と感じたという。不安は持ちつつも「ガラッと変わった感じに見えたらいいな」と、新境地の開拓に意欲を見せた。実際の演技では「結構(相手に)触る演技が多かったんですけれど、『もっと近づいて』といわれることが多かった。距離感が……(笑い)」と恥ずかしそうに話し、「仲間といるときと(敵を)惑わせているときの声を変えました」と声質やせりふ回しで工夫したという。とくに演技面で難しかったところは「監督から『ウインクをして』といわれて、全然できなかったんですが、練習してできるようになりました」とうれしそうに話した。
ドラマでは、大政さんがドレスやナース服、魔女の仮装など、さまざまな衣装を披露する。「今回は雰囲気を変えられたらなと思ってメークも気を付けました。衣装さんと『これがいいかな』と相談しながら決めたので、全部がお気に入り」と自信があるようだ。とはいっても、やはりレベルの高さを感じた服はあったようで「露出が高い服が多かったのでスタイルを維持しなきゃ。チャイナドレスは体のラインが全部出るので、ちょっとでも食べたらふくらんじゃう。(撮影前は)食べないようにしたりしましたね。最初は照れくさかったんですが、楽しみながら着させていただきました」と笑顔を見せた。
共演者については、主演の松坂さんを「桃ちゃんって呼んでいるんです」とちゃめっ気たっぷりに明かした大政さん。松坂さんは「すごく落ち着いていて、冷静にお芝居のことをまっすぐ考えているので、一緒にやっていてすごく刺激になります」と話し、福士さんは「大人なので、現場を盛り上げてくれるムードメーカーです。現場が明るくなるので、すごく助けられています」と話した。チャンソンさんは「日本語を覚えるだけでも大変なのに、きちんと会話に入ってきてくれる。チャンソンさんの殺陣はやっぱりすごいと思いますね」と現場でのチームワークのよさを楽しそうに語った。
自身が演じる夏蓮について、大政さんは「夏蓮は本当に気持ちが素直に出る子だと思うんですよ。そういう部分では私と反対かな。でも、うれしかったり楽しかったりするときに私も自分を出すので、似てるといえば似ている」と話し、「夏蓮は潜入しているときは本当にお芝居している感じなので、私の仕事と似ているんですかね」と分析した。新境地を楽しむ大政さんにとって女優の仕事、演技することとは? 「自分と違うものになるので、すごく深いなって思います。演じることでまた新しい自分が見えたりするのでやりがいがある。今後も長く続けていきたい」と話した。今後やってみたい役は「時代劇もいいですね。いろいろ挑戦したい」と新たな自分の発見に向けて思いをはせていた。
次回は、大政さんの休日の過ごし方や、女性として輝くための方法について聞く。
<プロフィル>
91年2月4日生まれ、北海道出身。07年、女性ファッション誌「Seventeen」に初登場し、専属モデルとなり、BS-i制作のショートドラマ「TOKYOかしましガールズ」で初主演で女優デビューを果たす。その後も「恋する日曜日」シリーズ(BS-TBS)や「ケータイ刑事 銭形シリーズ」6代目(BS-TBS)、「東京少女 大政絢」(BS-TBS)など、多数の作品で主演を飾る。10年1月の金曜ドラマ「ヤマトナデシコ七変化」(TBS系)のヒロイン・中原スナコ役で第13回09年度日刊スポーツ・ドラマグランプリの助演女優賞を受賞。10年12月号をもって雑誌「Seventeen」を卒業。同時に11年1月号から「non-no」専属モデルになる。TBS系深夜ドラマ「怪盗ロワイヤル」でヒロイン・片桐夏蓮役で、初めてセクシーな大人の女性を演じている。TBSで毎週金曜深夜0時20分に放送中。