松山ケンイチ:森田監督死去に瑛太と「寂しい」「胸刻む」

森田芳光監督の遺作「僕達急行 A列車で行こう」に出演し、コメントを発表した松山ケンイチさん
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森田芳光監督の遺作「僕達急行 A列車で行こう」に出演し、コメントを発表した松山ケンイチさん

 20日に急性肝不全で死去した森田芳光さんの訃報を受け、遺作となった映画「僕達急行 A列車で行こう」(12年3月24日公開)にダブル主演する俳優の松山ケンイチさんと瑛太さんがコメントを発表した。

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 松山さんは「今まで毎年のようにオリジナル作品を精力的に作られてきた偉大な監督。そのどれもが監督独特のせりふ回しや笑い、思わずニヤリとしてしまうキャラクターに、いつも温かい気持ちと前向きな気持ちをいただいていました」と人柄をしのんだうえ、「もう森田監督の新作を見ることができないこと、森田監督と一緒に仕事ができなくなること、もう世の中を独特な視線から見て話している森田監督の言葉が聞けなくなること、そんなことが頭いっぱいに広がってきて、悲しくなります。しかし、あの素晴らしい言葉や視点は今までの作品の中に詰まっていますし、監督はたくさんの大切なものを残してくれていますので、悲観的にならずにまたもう一度森田監督作品から森田監督の言葉を聞こうと思います」と遺志を引き継ぐ覚悟を表明した。

 また松山さんは映画「僕達急行」でのエピソードを紹介。「森田監督は、趣味を持たない人間の怖さという話をしていました。趣味を持つことでつながりができ、つながることでさまざまな障害やジャンルを超え助け合うことができると解釈しました。そのつながりというものが今僕の人生のテーマでもあるし、今やらせていただいている僕が演じるキャラクターに込めたい思いでもあります。森田監督からたくさんのモノをいただきました。これからも森田作品からたくさんのモノをいただくと思います。でも、やっぱり寂しいです。心から監督のご冥福をお祈り申し上げます」と締めくくっている。

 瑛太さんは「突然の知らせにびっくりしています。『僕達急行』の公開時には松山くんを交えていろいろとお話をしたいと思っていました。初めてお会いした時から、映画を愛し人間を楽しむという森田監督独自の世界観に心を強く揺さぶられていました。監督の作品に携われたことを自分の胸に深く刻んでこれからも俳優として歩んでいきます。心よりご冥福をお祈り致します」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)

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