ルルドといえば「奇跡の水が湧き出る地」「聖母マリアの出現した地」で知られる人気の観光スポットだ。そこに訪れるツアー客をモチーフに、1人の女性に訪れた“奇跡”を描く「ルルドの泉で」(ジェシカ・ハウスナー監督)が公開中だ。ストーリーの裏に人間の欲や嫉妬を奥深く息づかせている。ベネチア国際映画祭で5部門を受賞した。
あなたにオススメ
朝ドラ:来年度後期は「ブラッサム」 主演は石橋静河 モデルは…
フランス南西部ピレネー山麓(さんろく)にある聖地ルルド。巡礼ツアーにクリスティーヌ(シルビー・テステューさん)は車いすで参加した。参加者には病気の人、孤独な人、クリスティーヌと同じ車いすの少女もいた。クリスティーヌを介護するのは若いボランティアの女性マリア(レア・セドゥさん)。マリアは食事の介助もしてくれるが、仕事熱心ではなく、ボランティアの男性の方にばかり気が向いていて奉仕のリーダー・セシルにしかられている。代わりに同室のハートゥル夫人が世話を焼いてくれる。ハートゥル夫人はクリスティーヌよりも熱心なカトリック信者だ。そして、奇跡はクリスティーヌの元にやってきて……というストーリー。
冒頭でツアー客が俯瞰(ふかん)で登場する。このショットは映画のすべてを物語っているように思える。奇跡は誰にでも起こりうるし、起こらないかもしれない。しかし、おのおのが奇跡が起こるよう、神に選ばれたがっている。クリスティーヌはそれほど信心深くない。しかしツアー客の中には“本気モード”の人がかなりいて、「趣味の旅とは違う」といわんばかりだ。ハウスナー監督は、「ピアニスト」(01年)などで知られるミヒャエル・ハネケ監督に師事した人物。人の上に起こる出来事とそれを目の当たりにした人間の反応を、引いた画で客観的にとらえ、思わぬユーモアも生み出している。奇跡を描きたいがゆえの「ルルド」だったというが、撮影にはなかなか許可が下りなかったという(司教の許可がいるらしい)。「ルルド」が映画に登場するのは、ドキュメンタリー映像以外では20年ぶりだそうだ。もちろんスタッフの努力のかいもあっただろうが、このことも奇跡かもしれない。シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)ほか全国で順次公開中。(キョーコ/毎日新聞デジタル)
スーパー戦隊「VS」シリーズの最新作として、Vシネクスト「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーVSブンブンジャー」が3月20日から新宿バルト9(東京都新宿区)などで期間限定上映されるこ…
通算31作目となる「ゴジラ」の新作「ゴジラ-0.0」(ゴジラマイナスゼロ、山崎貴監督)が、今年の“ゴジラの日”、11月3日に公開されることが明らかになった。さらに、3日後の11月…
ディズニーの長編アニメーション50作目となった「塔の上のラプンツェル」(ネイサン・グレノ/バイロン・ハワード監督、2010年)の実写映画化が発表され、ラプンツェルとフリン・ライダ…
永野芽郁さんと佐藤健さんがダブル主演し、人間の細胞を擬人化したキャラクターが登場する映画「はたらく細胞」(武内英樹監督、2024年公開)が、「金曜ロードショー」(日本テレビ系、金…
累計発行部数が100万部を突破した東野圭吾さんの小説が原作の劇場版アニメ「クスノキの番人」(伊藤智彦監督、1月30日公開)の入場者特典として、東野さんによる書き下ろしの新作オリジ…