お笑い芸人や俳優としても活躍する長原成樹さんが自伝小説を自ら監督し映画化した「犬の首輪とコロッケと」のプレミアイベントが10日、TOKYO FMホール(東京都千代田区)で開催され、長原監督や鎌苅健太さん、山口智充さん、ちすんさん、中村昌也さん、宮下雄也さん(RUN&GUN)ら出演者が登場した。イベントには鏡餅を模した巨大コロッケも登場し長原監督と出演者らがヒット祈願としてかぶりつく一幕も見られた。同作品は芸能界を引退した島田紳助さんが声のみ出演していることでも話題になっている。
ウナギノボリ
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同作品は、昭和の大阪・生野を舞台に札付きのワルから笑いの世界に飛び込んだ長原監督自身の半生を描いた物語。毎日コロッケとキムチしか出さないお父ちゃん(山口さん)の子供として生まれたセイキ(鎌苅さん)は相棒のタツヤ(池田純矢さん)、ガリ勉のトシ(宮下さん)、ライバルのヤマト(中村さん)らとけんかや窃盗に明け暮れ少年院に入れられてしまうようなどうしようもない不良だったが、少年院から出てきてから出会ったミチコ(ちすんさん)の影響で、まじめに生きることを誓うようになり……というストーリー。
長原監督は「自分の話なのでこだわりを持って取り組んだ。本当はお父さん役にロバート・デニーロを考えていたが、1月の撮影は寒いと断られたのでぐっさんにしたんですよ」と撮影の裏話を披露。ぐっさんこと山口さんは「最初、お父さん役と聞いて驚いたが、デニーロが断ったと聞いて納得した。舞台の生野はとても温かい町で、自分が主役と名乗るおばちゃんや、キムタクと名乗るキムチの宅配屋がいるなど撮影を楽しく終えることができた」と振り返った。
主演を務めた鎌苅さんは「監督の役は緊張したが、監督の熱心な指導のおかげで無事終了することができ、良い経験ができた」と語り、昨年タレントの矢口真里さんと結婚して注目を集め、同作ではライバルを演じた中村さんは「監督自身から直接けんかシーンの指導を受けたので、生のけんかに近いシーンになっている」とアピール。長原監督は「恋愛とは、親子とは、在日とは何か、というテーマを込めた一つの恋愛映画です。この映画を見た人がセイキも頑張ってるやん、と前向きになれると思う。ぜひご覧いただきたい」と熱いメッセージが送られた。映画は、28日から全国で公開される。(毎日新聞デジタル)
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