沢尻エリカ:監督への質問に横入りし報道陣を一喝 5年ぶり現場復帰「ヘルタースケルター」会見

5年ぶりの復帰作「ヘルタースケルター」の会見に登場した沢尻エリカさん
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5年ぶりの復帰作「ヘルタースケルター」の会見に登場した沢尻エリカさん

 女優の沢尻エリカさんが約5年ぶりに銀幕に復帰する映画「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督、7月14日公開)の会見が9日、東京都内であり、沢尻さんらが役衣装で登場。「過激な原作をどう表現するか」という蜷川監督への質問に沢尻さんが割って入り、「作品(原作)が過激な時点で私も蜷川監督も腹をくくっている。その質問自体おかしいです」と一喝した。

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 沢尻さんは「作品をリスペクトしてるし(りりこという)役もリスペクトしている。蜷川監督と作品の世界観を再現して、どこまで近づけるか、そういう勝負を懸けている。こうご期待、見ててください」と5年ぶりの復帰作に熱意と自信をみなぎらせた。沢尻さん演じるりりこの所属芸能事務所の社長を演じる桃井かおりさんは「本当にすみません、表現を柔らかくするように言ったんですが」とマネジャーを演じる寺島しのぶさんとともに沢尻さんの“過激”発言に対して平謝りし、会場を沸かせていた。

 「ヘルタースケルター」は、岡崎京子さんの伝説的な人気マンガが原作で、03年に単行本化(祥伝社フィールコミックス)され、翌年には第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。全身を作り替えるほどの整形手術を受けた主人公りりこが、究極の美貌(びぼう)とスタイルで芸能界に君臨するトップモデルになるが、やがて手術の後遺症が悪化、体が崩壊に向かっていく中、りりこは周囲の人間を巻き込みながら次々と事件を巻き起こしていく……というストーリー。

 映画は、世界的なフォトグラファーでもある蜷川さんが、実現までに約7年の歳月を要しながら「絶対に映画化したい」という思いをかなえたといい、安野モヨコさんの人気コミックを映画化した初監督作「さくらん」(07年公開)以来の監督第2作となる。主人公・りりこ(本名・比留駒春子)を演じる沢尻さんのほか、寺島さん、桃井さん、大森南朋さん、水原希子さん、綾野剛さん、新井浩文さん、鈴木杏さん、寺島進さん、哀川翔さん、窪塚洋介さん、原田美枝子さんが出演する。

 沢尻さんは「支えてくれるキャストやスタッフが温かくて恵まれている。みんなのお陰でやってこれている」と現場復帰に喜びをにじませていた。会見には沢尻さんのほか蜷川監督、大森さん、寺島さん、綾野さん、水原さん、新井さん、鈴木さん、寺島さん、哀川さん、桃井さんが参加した。(毎日新聞デジタル)

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