映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」でアカデミー賞主演女優賞を受賞した米女優のメリル・ストリープさんが7日、東京都内で開催された来日記者会見にフィリダ・ロイド監督と登場。映画で英国史上初めての女性首相を演じたストリープさんには、野田佳彦首相へのアドバイスを求める記者の質問も飛び出し、「演技に関するアドバイスならいつでもするわよ」と苦笑気味に語った。
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映画は、英国史上初めての女性首相に就任し、強烈なリーダーシップで沈みゆく英国を立て直したマーガレット・サッチャーさんの生きざまを描いている。保守的で強硬な政治方針から“鉄の女”と呼ばれた彼女が、その鉄の意志の向こう側にどんな涙を隠していたのか。彼女を支え続けた夫の存在とは……。信じるもののために力の限り戦い、傷つき、老いて戦場を去ろうとする一人の女性の物語が展開されている。映画は16日公開。
ストリープさんは「サッチャーは(政治という)男社会の中で女を捨てたい誘惑もあったと思うが、いつも手にはハンドバッグ、ひらひらのブラウスを着こなし、女らしさを決して失わなかったことがすばらしいと思う。でもその一方、涙や笑いという“女らしさ”を見せることは許さなかった。それが“鉄の女”と言われるゆえんだったと思う」と話し「米国人の私は英国では部外者。英国で愛され、憎まれた女性を演じるのは難しかった。彼女は公の人物だけれど、見ている人が彼女の人生に自分の人生を重ねることができるように演じたかった」と語った。ストリープさんはロイド監督とともに鏡開きを行い映画のヒットを祈願した。(毎日新聞デジタル)
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