モンキー・パンチ:「ルパンを3Dに」アニメ化40周年で夢語る

「ルパン三世」アニメ化40周年記念イベント「ルパン・ザ・night」に登場したモンキー・パンチさん
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「ルパン三世」アニメ化40周年記念イベント「ルパン・ザ・night」に登場したモンキー・パンチさん

 人気マンガ「ルパン三世」の原作者、モンキー・パンチさんが18日、東京・六本木の映画館で行われたアニメ化40周年記念イベント「ルパン・ザ・night」にゲストで登場した。モンキー・パンチさんは「まさか40年続くとは」としみじみと語り、「僕は『ルパン三世』に夢を持ってまして、できたら立体、3Dにしてほしい。かなり前から言ってるんですが、なかなか実現しない。立体の画面の中でルパンに活躍してほしいですねえ」と思いを明かした。

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 アニメ「ルパン三世」は71年からテレビシリーズ3回、劇場版6作が制作されたほか、89年からは2時間のテレビスペシャルを不定期で放送している。95年に公開された劇場版アニメ「くたばれ!ノストラダムス」以降は、ルパン役を栗田貫一さん、次元大介役を小林清志さん、石川五ェ門役を井上真樹夫さん、峰不二子役を増山江威子さん、銭形警部役を納谷悟朗さんがそれぞれ務めた。11年には16年ぶりにキャストを変更、同12月放送の「血の刻印~永遠のMermaid~」(日本テレビ系)で、新キャストとして銭形警部を山寺宏一さん、五ェ門を浪川大輔さん、不二子を沢城みゆきさんが演じている。4月からは新キャストによる初のテレビシリーズ「LUPIN the Third ~峰不二子という女~」も放送予定だ。

 モンキー・パンチさんは「連載を始めたころは3カ月で終わる予定だったんですが、評判が良くて続けていたら、アニメ化の話が来た。ルパンはアニメにはならないと思っていたんですが、まさか40年続くとは」と感慨深げ。ルパンの声優を長年にわたって務めた故・山田康雄さんについて「完全にイメージ通りでしたね。『ローハイド』のクリント・イーストウッドの声だとわかった時はすごく感動した」と目を輝かせ、キャストの中で唯一、最初から一貫して次元大介役を務める小林さんについても「ジェームズ・コバーンのイメージで描いていて、小林さんもコバーンの声をやっていてイメージ通りだった」と振り返った。増山さんについては「色っぽいです(笑い)。初めてお会いしたときに、あの声で『モンキー先生』と言われて、でれっとしちゃいました」と懐かしんだ。

 イベントでは、納谷さん、増山さんら前キャストが再集結した約10分間の新作短編アニメ「ルパン一家勢揃い」(こだま兼嗣監督)のほか、テレビシリーズの名作「脱獄のチャンスは一度」(ファーストシリーズ)、「さらば愛しきルパンよ」(セカンドシリーズ)、「友よ深く眠れ」(パート3)や新作テレビシリーズのプロモーション映像などがスクリーンで上映された。「ルパン一家勢揃い」は、前キャストの“ラストセッション”という位置付けで、アニメ化40周年を記念して28日に発売されるブルーレイディスク(BD)・DVD「ルパン三世 Master File」に収録される。

 前声優陣によるアフレコ現場を訪れたというモンキー・パンチさん。「最後だと花束を贈ったんですけど、本当にありがとうという気持ちでした。目がウルウルしちゃって、言葉にならなかった。ああいう人たちがいなかったら40年続かなかったでしょうね」と感謝。今後については、「僕はルパンの脚本をチェックするくらいだった。40年続いたのもスタッフの努力があったから。これからどれだけ続くかわからないが、スタッフのみなさんに声援を送ってもらえたら」と会場のファンらに呼びかけていた。(毎日新聞デジタル)

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