プリンセス プリンセス:16年ぶりの復活ライブに2万人 TM NETWORK、米米CLUBと豪華競演

東日本大震災復興チャリティーライブ「ALL THAT LOVE」で16年ぶりに復活した「プリンセス プリンセス」 撮影・渡部伸
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東日本大震災復興チャリティーライブ「ALL THAT LOVE」で16年ぶりに復活した「プリンセス プリンセス」 撮影・渡部伸

 80~90年代に人気を集めた「プリンセス プリンセス」「TM NETWORK」「米米CLUB」の3バンドが出演した東日本大震災復興チャリティーライブ「ALL THAT LOVE」が20日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された。ビッグネーム3バンドの顔合わせは大きな話題を呼び、2万枚用意されたチケットは即時ソールドアウト。ライブ当日も早くからオーディエンスが会場に詰めかけて、開場時間が早まるなど、このドリームイベントに対する期待感は始まる前から最高潮に達しているかのようだった。

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 最初に登場した米米CLUBは、その期待感をトボけたMCで焦らすようにいなしながら、おなじみの大ヒット曲を続けて聴かせてくつろがせ、その上で持ち前のファンキー&クレイジーなパフォーマンスであっさりと2万人のオーディエンスを自分たちのペースに取り込んでしまった。筋金入りのエンターテインメントバンド、その本領発揮である。そして、「バハハーイ」というカールスモーキー石井さんのコメントとともに去っていった、まさに疾風のようなステージだった。

 96年の解散以来のステージとなったプリンセス プリンセスは、初々しささえ感じさせながら、しかし同時に16年のインターバルを全く感じさせない堂々たるパフォーマンスで、会場の興奮をさらにヒートアップしてみせた。そして、メンバー自身もまたこの復活のステージを大いに楽しんでいる、その空気がオーディエンスにも伝わり、幸せな気持ちが増幅していった。そのステージと客席のコラボレートはやはり彼女たちならではのものだ。

 トリを飾ったTM NETWORKは、短い時間で自分たちの世界観を鮮やかに描き出す、さすがのステージ。FENCE OF DEFENSEのサポートを得て、重厚なデジタルサウンドでドラマチックなTMワールドを展開してみせた。そして、アンコールの最後にボーカルの宇都宮隆さんが語った「みんなの元気な顔が見られて良かったです」という言葉は、それぞれの流儀で被災地への思いを表現したこの日の出演者たちの気持ちをも代弁しているかのようだった。

 なお、この日の売上金の一部は、東日本大震災の被災者への支援と被災地の復興支援のために義援金として寄付される。「ALL THAT LOVE」の模様はWOWOWライブで4月15日午後9時から放送予定。(リポート・兼田達矢/毎日新聞デジタル)

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