たぶらかし:瀬々監督がドラマ初出演 主演・谷村美月に恐縮しきり

瀬々敬久監督(左)が初出演するドラマ「たぶらかし ~代行女優業・マキ~」の一シーン=読売テレビ提供
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瀬々敬久監督(左)が初出演するドラマ「たぶらかし ~代行女優業・マキ~」の一シーン=読売テレビ提供

 映画「ヘヴンズストーリー」や「アントキノイノチ」で知られる瀬々敬久監督が5日からスタートする深夜ドラマ「木曜ミステリーシアター たぶらかし ~代行女優業・マキ~」(読売テレビ・日本テレビ系)でドラマ初出演を果たすことが2日、明らかになった。瀬々監督は「(ファンの人には)内緒にしておきたいです」と即答し、主演の谷村美月さんに対しても「『こんなわけの分からないオッサンと何で私(谷村さん)が相手をしなくちゃいけないんだ』とか(思っていると思う。)本当、すみません」と恐縮しきりのコメントをしている。

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 ドラマは、第23回小説すばる新人賞を受賞した安田依央さんの小説「たぶらかし」が原作。原作を大胆にアレンジしたシリアスな作品を目指す。谷村さんは同ドラマが民放連続ドラマ初主演となる。東京で女優の夢を追い続けていたマキ(谷村さん)は、所属していた劇団がつぶれ、600万円の借金を背負う羽目に。背に腹は代えられない状態のマキは日常生活における代役俳優業を請け負うORコーポレーションという怪しげな会社のオーディションを受けることになり……というストーリー。

 第1話は、自殺した女流画家、白鳥ゆりえ(内田慈さん)の夫の依頼でゆりえの死の真相を探ることになったマキがゆりえの幽霊を演じることになり、遺産を狙っているというゆりえの継母・桜子(宮崎美子さん)を追い詰めていく……という展開。瀬々監督はギャラリーのオーナーで、実は亡くなったゆりえの愛人という役どころだ。瀬々監督の「ヘヴンズストーリー」に出演した俳優の忍成修吾さんも出演し、ゆりえの夫・博人を演じる。

 ドラマへ初出演の経緯について瀬々監督は「たまたま、このドラマのプロデューサーを知っていて、そのプロデューサーの“たっての”願いです。というより、僕を笑いものにしたかったんだと思いますけど(笑い)」と話している。今回は俳優として出演する瀬々監督はドラマの撮影中は「裏方のことが気になってしょうがなかった」といい「ドラマに出演しながらも、スタッフのことが気になりました。誰がチーフ助監督で誰がセカンドだとか、そんなことばかり気になっていました」と“職業病”が抜けなかったエピソードを明かした。

 また、同ドラマプロデューサーも「僕は監督との付き合いが長いんで、トツトツとしゃべられる方だから、撮影ではどんな感じになるのかな、と思っていました。でも、ちゃんとせりふを言われたんで。『やっぱり、ちゃんとできるんだ、監督する人は!』って思いました。監督の演技も見どころの一つだと思いますよ」と瀬々監督の演技を絶賛している。

 ドラマは4月5日から毎週木曜午後11時58分~深夜0時38分に放送。(毎日新聞デジタル)

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