東日本大震災の発生に伴い、被災者の心情に考慮して公開が延期となっていた狂言師の野村萬斎さん主演の映画「のぼうの城」(犬童一心・樋口真嗣監督)の公開日が11月2日に決まったことが9日、明らかになった。当初、11年9月に公開する予定だったが、城を丸ごと水に沈める“水攻め”のシーンが「時節柄上映するにはふさわしくない描写」だということで、昨年4月に公開延期を発表していた。
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原作は、累計発行部数が130万部を突破した和田竜さんの歴史小説。映画は、1590年の戦国時代末期、“でくの坊”を揶揄(やゆ)した「のぼう様」と呼ばれた戦国武将の成田長親(野村さん)が、豊臣秀吉(市村正親さん)の2万人の大軍に、わずか500人を率いて対峙(たいじ)する……という物語。個性豊かなキャラクターによる人間ドラマと、城を丸ごと水に沈める“水攻め”の迫力ある映像で日本映画の枠を超えた壮大なスケールの作品に仕上がっている。野村さん、市村さんのほか、榮倉奈々さん、上地雄輔さん、山田孝之さん、佐藤浩市さん、山口智充さん、成宮寛貴さんも出演する。
公開日決定のほか、ロックバンド「エレファントカシマシ」が映画主題歌を担当することも発表された。同映画のために書き下ろした新曲で、ボーカルの宮本浩次さんは「主人公・成田長親に自分の心を投影し、『ズレてる方がいい』というキーワードを得て、“ズレてるやつらのカッコよさ”を正面から歌い上げました。試写会でエンディングにこの曲が流れたとき、この映画の登場人物の一人に自分もなれた気がして心が震えました」とコメントを寄せている。
主人公を演じた野村さんは、主題歌について「非常にストレートなロックで、『のぼうの城』から群像劇としての、大きなパワーを受けとっていただけたのではと感動しました。時代劇とロックがコラボして、時代を超える何かが現代にフィードバックされた瞬間のようにも感じられるエンディングの歌だと思います」と絶賛している。(毎日新聞デジタル)
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