のぼうの城:来秋に公開延期 水攻めシーン 震災に配慮

公開延期が決定した映画「のぼうの城」のポスター(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナー
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公開延期が決定した映画「のぼうの城」のポスター(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナー

 狂言師の野村萬斎さん主演の映画「のぼうの城」(犬童一心・樋口真嗣監督)の公開が、当初予定の9月から12年秋に延期されることが決まった。城を丸ごと水に沈める“水攻め”のシーンが、「時節柄上映するにはふさわしくない描写」として、東日本大震災に配慮した。

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 映画は、1590年の戦国時代末期、“でくの坊”を揶揄(やゆ)した「のぼう様」と呼ばれた戦国武将の成田長親(野村さん)が、豊臣秀吉(市村正親さん)の2万人の大軍に、わずか500人を率いて対峙(たいじ)する……という物語。個性豊かなキャラクターによる人間ドラマと、城を丸ごと水に沈める“水攻め”の迫力ある映像で日本映画の枠を超えた壮大なスケールの作品となるという。

 「のぼうの城」は、上下巻で累計117万部を突破する和田竜さんのベストセラー小説が原作。08年に「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で、グルメマンガ「美味しんぼ」の花咲アキラさん作画でマンガ化された。(毎日新聞デジタル)

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