舘ひろし:役者人生36年で初の朝ドラ出演 「向いてないんでは」と苦笑

NHK提供
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 俳優の舘ひろしさんが、12年後期のNHK連続テレビ小説「純と愛」に出演することが22日、明らかになった。76年に俳優デビューした舘さんにとって、36年の役者人生で今回が初めての“朝ドラ”出演で、ヒロインの狩野純が就職する老舗ホテルの2代目社長・大先真一郎を演じる。21日にNHK大阪放送局(大阪市中央区)で行われた新キャスト発表会見に、純役の夏菜さんと出席した舘さんは「(演じる)役は“朝ドラ”っぽくない“夜の顔を持った朝の顔”というような役ですから、自分でも『できるかな』と思っております。基本的には私はあまり“朝ドラ”には向いていないんではないかな……」と苦笑いを見せながら語った。

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 「純と愛」は、11年の大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)を手がけた脚本家・遊川和彦さんのオリジナル作。大阪市大正区と沖縄の宮古島を舞台に、大阪で生まれた純が宮古島に移り住み、大学卒業後、大阪に戻ってホテル業界に飛び込み、夫となる愛(いとし)と出会って結婚。2人の成長を描くコミカルでハートフルな現代劇となる。タイトルはヒロインとその夫となる愛の名から付けられた。愛を風間俊介さんが演じ、純の父を武田鉄矢さん、母を森下愛子さんが演じる。

 舘さん演じる大先は、脚本の遊川さんが舘さんをイメージして書いたキャラクター。会見に出席した番組の山本敏彦チーフプロデューサーは「舘さん本人とは違う」と前置きした上で、同役を「いいかげんなところもあり、かっこいいところもあり、ちゃらんぽらんしながらも実は何か一つモノを抱えている」と解説。しかし舘さんは「(台本を見て)私はそんなに遊び人に見えるのかと思うと、ちょっと照れくさいような気がしておりますが」と笑い、役作りについて「これからゆっくり考えたいけれど、結局は考えないで済むんではないかという気もする」とおどけていた。

 夏菜さんは「役者人生の中で絶対に舘さんと一度でもいいからお仕事したいとずっと思っていた。(共演できて)すごくうれしくて光栄。お会いしたらすごくすてきな方だったので『こんなすてきな社長がいたら毎日喜んで会社に行くだろうな』って思いました」と大喜びだった。また会見の翌22日がクランクインで「今が一番ふわふわしている。とにかく早く純をやりたい!」と意気込んでいた。ほかに大先が所有するホテルの総支配人役で志賀廣太郎さん、同ホテルの宿泊部長役で矢島健一さん、愛の妹役で岡本玲さんの出演も発表された。

 放送は10月1日~13年3月30日、全151回の予定。(新聞デジタル)

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