江川卓:“空白の一日”を語る 「家族にも話したことがない思い」が明らかに

「サワコの朝」に出演する江川卓さん(右)と阿川佐和子さん
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「サワコの朝」に出演する江川卓さん(右)と阿川佐和子さん

 元プロ野球・巨人の江川卓さんが16日放送の阿川佐和子さんがインタビュアーを務めるトーク番組「サワコの朝」(MBS・TBS系)で“空白の一日”について語ることが14日、明らかになった。江川さんは「家族にも話したことがない」という思いを番組内で語っているという。

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 江川さんは78年、野球協約上の“空白の一日”という盲点を突いて、入団を望んでいた巨人と電撃契約。いったんはこの契約が無効とされ、ドラフト会議で阪神が交渉権を獲得した。江川さんは一度、阪神と入団契約を交わして、当時、巨人のエースだった故・小林繁さんとトレードという形で巨人に入団し、“ルール破り”と世論の強い非難を浴びた。

 番組では、阿川さんが「なんで監督にならないのですか?」と聞くと江川さんが「ユニホームを着たい願望が、今はない」と話しながら、“空白の一日”の影響で心の傷が今も癒えていないことを告白。「もし、自分が小林さんの立場だったら」と話し始め、小林さんに対する気持ち、巨人入団に至った詳細なやり取り、江川さんが提案した条件などを語り始めたという。さらに、大学受験の失敗やチーム内でライバルといわれた西本聖さん(現・千葉ロッテのコーチ)との秘話、長嶋茂雄さんに関するエピソードも話したり、「記憶の中で今でもきらめく曲」として松山千春さんの「季節の中で」を挙げるなど、当時の胸の内を明かしている。

 「サワコの朝」は、阿川さんがゲストの思い出に残る曲を聴きながら、転機や成功をつかむ原動力となった事柄を聞き出すトーク番組。毎週土曜午前7時半から放送中。(毎日新聞デジタル)

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