森川ジョージ:「はじめの一歩」以来23年ぶり新連載 被災地舞台で「身を削るのが礼儀」

森川ジョージさんのマンガ「会いにいくよ」の1カット=講談社提供
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森川ジョージさんのマンガ「会いにいくよ」の1カット=講談社提供

 89年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載している人気マンガ「はじめの一歩」(講談社)で知られるマンガ家の森川ジョージさんが23年ぶりに7月4日発売の同誌31号から新連載を開始することが14日、明らかになった。森川さんが自身のツイッターで明らかにした。タイトルは「会いにいくよ」で全5回の短期連載になる予定。

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 原作は絵本作家の「のぶみ」さんが東日本大震災後の11年3月末に宮城県石巻市にボランティアに行った体験をつづったエッセーマンガ「上を向いて歩こう!」で、森川さんは「(同書を)読みながら僕も自分ならどうする?と考えました。新連載を読んだ人にも僕と一緒に考えていただけたら、と思っています。考えて考えて僕はこの物語をマンガにすることを選択しました」とツイッター上で語っている。

 新連載は、森川さんが新連載案を週刊少年マガジン編集部に自ら持ちこみ実現したもので、すでに1話目の原稿は描き上がっている。森川さんはツイッター上で「被災地の方や原作者に失礼がないよう、僕なりに心を込めて描きました。全画面に気持ちを入れたかったので全ての作業を1人でやりました」と話し「重い題材なので、まずは僕自身の身を削るのが礼儀だと思いました。ですが読者の方には肩の力を抜いて読んでほしいと思っています」と読者にメッセージを送っている。新連載では原作者ののぶみさんのほか森川さんのマンガ家仲間が毎回ゲストとして作画協力をするという。

 森川さんは連載が単行本化されたら、初版の売り上げはすべて東日本大震災の義援金にすることを明らかにしている。(毎日新聞デジタル)

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